Sony VAIO Duo 13 SVD1321A1J 分解 SSD交換・グリス再塗布【Sony】

2022/05/21



✅ジャンクを買うものにとって分解は基本。



前投稿:VAIO Duo 13 SVD1321A1J 購入【Sony】


でも書いた通り、今回のVAIO Duo 13は大きく分けて


①ストレージ欠品(当然OSレス)



②BIOSロック状態(パスワード不明)


の2つの問題がありました。


ぶっちゃけBIOSロックとOSレスの合せ技の方が問題としては深刻なんでハードの問題はサクサク解決します。

ストレージ欠品は比較的よく遭遇するジャンク理由ですし

いつもどおり分解してSSDなりなんなり補充すればいいんです。


今回はついでにマザーボードを完全に取り外し、裏側にアクセスしてグリスの塗り直しを行うことで放熱性能も高めていきます。


biosロック解除は次の記事で。


✅実際の分解手順


とにもかくにもストレージ欠品してるんで分解してやらねばいけません。


正直SSDへのアクセスに関しては他サイトさまで山のように情報が出てくるんで、そちらをみていただければ良いかと思います。


ただ、裏面のグリスへのアクセスはちょっとめんどくさいんで慎重に作業を進めます。


①背部パーツを外す




はめ込まれてるだけです。マイナスドライバーやピックなどを使用して外してやります。





外すと固定ネジ4つが出てきます。外しておきましょう。



②NFCカバーを外す




少し上に持ち上げる感じで外します。ここを外すとネジがまた4つ見つかります。

注意が必要なのですが、ここのネジは上下で長さが異なります。しっかり見ておきましょう。僕は記録しそこねました。


③手前側シールを剥がす




手前側にあるグリルっぽいデザインのシールの下にもネジが隠れています。


僕の個体はすでに分解済で雑にやられていましたが、戻すときに貼り直す必要があるので必要に応じてドライヤーなど使って丁寧にはがしてください。


はがせたら出てきたネジ全部はずします。


④背面中央+サーフスライダー構造付近のネジを外す




背面中央と…




ディスプレイと本体の間。こんなところに隠しネジ×2です。


これで底面パーツの固定に使われているネジは全部です。裏蓋を開けましょう。



ただし、このようにAssistボタンなどと裏蓋をフレキシブルケーブルがつないでいるので、これを千切らないように注意が必要です。


⑤バッテリーを外す




裏蓋を外した状態がこちら。




まず最初にやるのは、そうですね。バッテリーの取り外しです。周囲にあるネジをはずして行きます。




マザーボードとの接続コネクタはここにあるので外しておきましょう。




こんな感じ。




これでバッテリーを外して給電を断つことができます。



⑥SDカードリーダーとファンを取り外す




ここからはSSDの取り付け先にアクセスしていきます。




SSDの場所はここなのでフレキシブルケーブル等を外していきます。

作業のしやすさと、この後のグリス交換のために、左側のファンとSDカードリーダーを外します。




外すとこうなります。これでSSDが刺せるようになります。


⑦ヒートパイプとマザーを取り外す。




VAIO Duo 13のマザーボードを固定しているネジには、VAIO Pro13の時と異なり矢印が付いていません。その代わりに隠しているネジはありません。


見えているネジ全部はずしていけばオッケー。


画像下側にはキーボードへのフレキシブルケーブル、右側にはSDカード等につながるフレキシブルケーブル×2、右側には電源ボタンなどにつながるケーブル×4があるのでこれらを外します。




SSDスロットあたりが干渉しますが、上手くずらしてやると


こんな感じでヒートパイプごとマザーを持ち上げる事ができます。


⑧ヒートパイプを取り外す。


ここでようやくヒートパイプを取り外します。




ヒートパイプはマザーボードに4箇所ネジで止まっているので、これを外します。




正直2021年現在であればグリスはカッピカピに乾いているのが普通でしょう。


投稿主は固まったグリスではずれないヒートパイプに無理に力を入れるのが嫌で小一時間格闘しましたが、結局グリスが固着しているだけでした。ときには力技も大事。


⑨古いグリスを取り除いて新しいグリスを塗る




グリスは普通なら拭き取ることが可能ですが、このようにひどく固まってしまった場合はヘラなどで削り取ってやります。






綺麗に拭き取れたら




新しいグリスを塗ります。


⑩逆順で組み上げる




ここから元に戻していきます。

グリスを塗った後でヒートパイプを再固定して




マザーボードを固定しなおしてSSDを刺します。




※この写真撮った後結局容量アップのためにこの500GBのに差し替えました。



ファンとSDカードリーダーを戻して、各種フレキシブルケーブルを接続。バッテリーを元に戻してほぼ完成です。


蓋を締める前に一度起動確認と、簡単なベンチマークで動作を確認しましょう。



排熱に問題ないことを確認して終了ですね。



✅参考:ベンチマーク


グリス交換前後のベンチマーク比較(5回計測中央値)です。




旧スコアです。




新スコアです。


8%程度の性能向上ですね。後ファンが全開で回らなくなりました。


おそらく排熱がボトルネックではなくなったんでしょう


現状でi7-4650Uの性能は出し切れたと考えていいんですかね。



✅まとめ


SSDの換装はそれこそしょっちゅうやってるんで特に言うことないですが、グリスの塗り直しはめんどくさかったですねぇ


久々のグリス塗り直しでしたが、背面にヒートパイプが回っているのが面倒くささを爆上げしてる感じ。


マザボ背面にアクセスする必要があるためにDuo 13の分解難度は高めですが、数百円で10%弱の性能向上と考えれば決して悪い投資じゃない気がしますね。



✅改造・分解記事まとめ






ジャンク Sony VAIO Tap SVT21227EJB のタッチパネル修理【2020/10/05】


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