Chromebookの標準IME(Chrome OS キーボード)を変更する
✅一般的なIMEについて
先日の
前投稿:Microsoft IME(Windows標準)の大馬鹿な日本語変換を馬鹿にする。
に引き続き日本語入力関係です。
そもそもIMEとはなんぞやって話に軽く触れておくと
IME:Input Method Editor は、入力環境や変換辞書などが入った、文字入力をする時の要となるソフトウェアのことです。
@パソコンだと?
WindowsならMicrosoft IMEが標準搭載されていますし、Macだと日本語IMってのが搭載されています。
@スマホやタブレットは?
Androidならデフォルトで入っていることも多くソフトウェアキーボードとして馴染み深いGboardやあんまりおすすめしないですがSimejiなんかがありますよね。
@その他のIMEは?
有料IMEとして有名なのはATOK。Windows版の他にMac版やAndroid版、iOS版もあり僕も愛用しています。連想変換機能が便利。後は一発で変換できなかった時の修正機能周りが充実しているのがGood。一方で俗な言葉には比較的弱い印象。
✅ChromebookのIMEは
基本的にGoogle日本語入力のはずです。
で、この日本語入力なんですが、変換精度においては産業廃棄物レベルの仕上がりであるMicrosoft IMEと違ってそれなりにまともです。
物理キーボード接続時のIMEはこんな感じです。
試しに変換候補が多そうな『きょうだい』(兄弟s、京大、強大、鏡台、橋台etc…)と打ってみたところ、順当な候補が3つ表示されます。
Tabキーで選択を変えないと表示できないという難点こそあるものの、カーソルを下に移動させれば他の候補も表示してくれます。
兄弟姉妹 など気を効かせた候補もある。
そこそこ賢い。
そう、まぁまぁ使えるんですよ。物理キーボードがあれば。
しかし、問題はソフトウェアキーボードの時。
タブレットモードに切り替えて同じように『きょうだい』と入力してみます。
パッと見変わらないように見えますよね。
でもこの変換候補、3つ以上出せないんです。
つまりこの状況から『強大』と変換することはできません。
これはひどい。
✅Chromebookで他のIMEの選択肢はないの?
ないわけではないのですが、Windowsなどと違って少々複雑です。
大別すると
①Google日本語入力(標準搭載)
②Androidアプリとして提供されたIME
③その他
この3つに大別されます。それぞれについては下記。
✅①標準搭載されたIME
@Linuxアプリ以外の入力画面
今は単に『日本語入力』または『Chrome OS キーボード』と表記されていますが、もともと『Google日本語入力』と表記されていたもの。中身が変わったようには思えないので、おそらくGoogle日本語入力でいいのでしょう。
サイトによっては、オープンソース版のGoogle日本語入力であるところのMozcと書かれていることもあります。正直このあたりのことについては詳しくないのでノーコメントです。
✅②Androidアプリとして提供されたIME
@タブレットモード時 かつ Linuxアプリ以外の入力画面
ソフトウェアキーボードが表示されるシチュエーションで使用可能です。
物理キーボード接続時(有効時)には残念ながら使用できません。
今回色々試すにあたって調べたところ、Gboardを始めとしたAndroidアプリとしてのIMEはAndroidアプリ上でしか使用できない。旨の記載が多数見受けられしたが、自分の環境ではChromeブラウザ上やChromeアプリ上でもタブレットモードであれば問題なく使用することができました。
標準IMEが残念仕様なのは特にタブレットモードの時なので、まずはAndroid向けのIMEを使用できるようにしてあげれば
・クラムシェルモード
→標準IMEで困らない
・タブレットモード
→Androidアプリとしてインストールできるアプリで困らない
こういった状況に改善が見込めそうです。
✅③その他
@Linuxアプリ上
Chromebookってベータ版機能としてLinuxを有効にしてLinuxアプリを使用することができるんですよ。
この場合はLinux用に日本語入力を導入せねばならないようです。
自分は低スペックマシンなChromebook DuetでLinux運用するつもりがないのでやりませんが…
✅ChromebookでAndroidアプリのIME(Gboard)を使う方法。
と、言うわけでタブレットモードの時の残念な日本語入力を改善するためにAndroidのIMEを導入していきます。
まずPlayストアからGboardをダウンロードします。
ダウンロード→インストールまで終わったら
タブレットモードにしてからアプリを開きましょう。
これはクラムシェルモードだとGboardの設定ができないからです。
アプリを開いたら、Androidの時と同じように設定を進めていきます。
設定で有効にする をタップすると
ChromeOSの言語と入力方法の設定画面が出てきますので、中央にある
入力方法を追加 を選びます
選択肢に出てきたGboardを選びます。
※クラムシェルモードだとここでGboardが出てきません。
チェックボックスにチェックを入れて追加を選ぶと
注意が表示されるので、OKを選択します。
これでGboardが有効になりました。
次にGboardを入力方法に設定します。
入力方法を選択する をタップ。
ポップアップで選択可能な入力方法が表示されるので、Gboardにチェック
設定完了です。
前情報ではAndroidアプリ上でしか入力できないという話でしたが、この通りChromeブラウザ上でも問題なく使用できます。
Gboard上で設定してやれば色なども、自分好みにカスタマイズ可能です。
先と同じように『きょうだい』と入力してみました。初手で表示される変換候補もこの通り豊富で
右側の下矢印から更に大量の変換候補を呼びだすことも可能です。
これでソフトウェアキーボードを使用する時の入力効率が著しく改善されました。Goodです。
✅最終的に。
物理キーボード→Chrome OS キーボード
ソフトウェアキーボード→Gboard
この形でおちつきました。
なんとかクラムシェルモードでもGboard使えるようにならないか色々試したり調べたりしたんですが、今の所イカした解決法はなさそうです。
なんせクラムシェルモードで設定しようとすると
こんな感じ。もうないものとして扱われちゃう。
クラムシェルモードだとデフォルトのGoolge日本語入力も使えないわけじゃないし自分の力量ではどうしようもないのでとりあえず保留することにしました。
自分のChromebook duetはLinux有効にしてないし(無駄な容量食うしね)
性能的に今後も有効にすることもないだろうから、日本語入力について今後アップデートする見込みは薄いですが、それでも何か発見があったら追記しようと思います。
それでは。
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿
当ブログの内容は端末の文鎮化を引き起こす可能性を伴う危険なものを含み、投稿主は施行の推奨を致しません。
また、このブログコメント欄、Twitter等で問い合わせ頂いても詳細な内容を記載/返答する予定はございません。
自分で調べる。自己責任。転んでも自分で起きる。ことが出来ない方はコメント前にブラウザバックを推奨いたします。