Sony VAIO Tap 11 分解 グリス交換・再塗布【Sony】
✅前回。
✅分解・グリス交換手順
VAIO Tap11に関しては以前分解記事を書いたことがなかったので、ここで簡単に記載しておきます。
①固定ネジを外す
VAIO Tap 11がディスプレイと本体側を固定するのに使っている場所は2箇所。
USB端子部分と
microSD部分ですね。
このように、それぞれ外してやります。
②ディスプレイを外す
VAIO Tap 11のディスプレイと本体側はツメで固定されているので
ギターのピックなどを使って隙間にものを差し込んだ後、全周性にそっとはがしていきます。この際、無理に力をかけるとディスプレイが割れるので注意です。
また、固定用のツメは比較的破損しやすいので、折らないように気をつけてください。
全周性にツメが外れればタッチパネル部分と本体側を剥がすことができます。
この時タッチパネル側に本体側からフレキシブルケーブルが繋がっているのでこちらを切らないように注意して下さい。
フレキシブルケーブルの固定を外したらディスプレイを取り外します。
③バッテリーを取り外す
これがディスプレイを取り外した状態の VAIO Tap 11です。
まずは安全のためにバッテリーを外して行きます。バッテリーは目に見えるネジ以外に、下の方で突起パーツがささっているような形をとっているので…
このように、少し上に持ち上げて外すような形をとってやります。
その後本体とバッテリーをつなげているケーブルを取り外して、これで給電を止められました。
④マザーボードを外す。
見てわかるとおり
ファンやそれに伴うヒートパイプの固定には今見えている状態から直接アクセスできません。
一度マザーボードを完全に取り外して、裏側へアクセスします。
まずは右側のユニット(ボタンなど)と左側のマザーボード本体を取り外していきます。
フレキシブルケーブルが伸びているようなのでまずこちらを外して、2つを分けます。
その後は本体側にある矢印の付いたネジを全て外していきます VAIO Pro 13もそうでしたが VAIO の一部機種では本体とマザーボードを固定するネジにこのような矢印型の印が付いていますので、これを目印にします。
全ての矢印の付いたネジを外すとこのようにマザーボードを取り外すことができます。写真は裏面なので、これでヒートパイプとファンがつながっているところが触れるようになりました。
⑤ヒートパイプとファンを取り外す。
裏面にアクセスできるようになれば後は簡単。
ヒートパイプとマザーボードはこのように3箇所のネジで止められているのでこれをそれぞれ外します。
ファンもこのようにネジで止められているのでこれも外します
またファンに電力を供給しているこの赤と黒のケーブルですねこちらも外しておくことを忘れないようにしましょ
これでマザーボードと冷却機構部分を完全に切り離すことができました
このように CPU 部分とヒートパイプ部分のグリスは完全に固まっていました。
あまりに硬く固着していて全く外れなかったんで、見逃したネジがあるのかとか疑いましたが…結局グリスが原因でした笑
後は以前の機種の手順と同じように綺麗にグリスを取り除いてあげた後
新しくグリスを塗りなおしますその後空気が入り込まないようにきちんと密閉してほしい広げネジを固定して終了です
このように元に戻してあげて終了ですね。
✅ベンチマーク
交換前のCINEBENCHです。しょっぱい性能ですわ。これが更に熱くなるとクロックダウンするっていうんですからね…
交換後のCINEBENCH。5回測定の中央値です。
ただし、元々ファンの音がうるさかったのは変わってないですね…
やっぱ構造的に排熱に難があるんでしょう。
✅まとめ
密閉空間で、排熱に難がある個体だけあって
グリス交換による効果は顕著に認められましたね。
分解難易度はディスプレイを破損させずに取り外すところが一番苦労するでしょう。単純に割らないようにそっと作業をすれば問題ありません。
残りはネジ外すだけなんでどうってことないですね。
今回、グリスが余ったから立て続けにグリス交換をやってみましたが、今度メインマシンのグリスを換える時があれば、そのときは今回のようにちょっと良さげなナノカーボングリスではなく、最上位のダイヤモンドグリスにして更に性能を上げてみたいもんです。
✅やるときは
当然 At Your Own Risk で。
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