ARChon PackagerでCloudReady(現:Chrome OS Flex)上でもAndroidアプリを動かす

2022/06/03



✅ChromebookではPlayストアが使えるのに



CloudReady含むChromiumOS系では使えません。CloudReady公式にも


『法律とか権利の関係でCloudReadyでPlayストアは使えないし今のところ開発元のNeverwareも実装するつもりないよ』

って言ってますからね。


https://neverware.zendesk.com/hc/en-us/articles/221303948-Does-CloudReady-support-the-Google-Play-Store-Android-Apps-
より意訳。



なので従来からあるARChon Custom Runtimeを使ってAndroidアプリを動かします。

ちょっと前まではchromeos-apkをWindowsで動作させるためにNode.jsというものを導入する必要があるなど、ハードルが高かったです


が、今はPlayストアにARChon Packagerという小難しい手続き皆無で利用できる変換ツールが公開されていますのでかなり導入のハードルは下がっています。


公式のChromeOSではこんなことする必要はありません。

公式に対応しているアプリならPlayストアからダウンロードすればいいですし、サイドロードであっても






これらを参考におこなうことができます。
所謂Chromium OSの場合はこの先へ…行く前に



2021年現在、更にこんな手もあります



既製品向けのChromeOSを汎用機向けにする
『Brunch framework』を用いてWindowsマシンに公式のChromeOS(Playストア入り)をインストールする方法です。


これでPlayストアにある泥アプリをインストールすることができます。


此処から先は、知的好奇心が勝った方のみどうぞ。


✅スクリーンレコード




こちらと合わせて御覧ください。

✅必要なもの


・Android端末(スマートフォン,タブレットどちらでも可)

・データを転送するためのケーブル,USBメモリ,SDカードなど

・解凍ソフト(zipなのでWindows標準機能で問題なし)


今回必要なものは非常にシンプル。GUIで完結するので見た目にも簡単。


✅必要なファイルをダウンロード


Googleが公式に出してるChromeOSを搭載したChromebookと異なり
ChromiumOSを有志がバンドルしたChromium系OSであるCloudReadyは普通に使うとPlayストアが使えません。
apkファイルからAndroidアプリをインストールすることもできません。


これを解決するためにARChon Runtime for Chrome と ARChon Packagerというソフトを使います。


ダウンロードはここから:ARChon Runtime for Chrome

Intel x86
Chrome 64-bit / Chrome OS 64-bit
Chrome 32-bit / Chrome OS 32-bitの

ARChon 2.1.0 BetaかARChon 1.2 Stableのどちらかをダウンロードしてください。

β版ではありますが僕の環境ではARChon 2.1.0 Betaの方が動くアプリが多いように思いました。
zipファイルなのでダウンロードしたら解凍しておきます。


✅ARChon Packagerの入手


ここからはAndroid端末実機が必要です。スマホでもタブレットでも構いません。

ARChon Packager-GooglePlay
ここからダウンロードしておきます。




今回もXperia Z4 Tabletで作業を進めていきます。


✅ARChon Packagerの使い方


インストールしたら起動します。


起動画面。特にやることはないので『NEXT』を選びます。


次の画面。内蔵のアプリケーションから作成するのか、apkファイルから作成するのかを聞かれます。
今回は普通に端末(Z4tab)にインストールされたものから作りましょう。




インストール済のアプリケーション一覧が表示されます。

Chrome向けに変換したいアプリケーションを選択します。

今回は【QuickPic】でやってみます。



Chrome上Androidアプリを動作させる際の設定をします。



Phone mode/Tablet mode


アプリのレイアウトをスマートフォン向けかタブレット向けか選択します。
例えば(ChromiumOS上で動かすかは別にして)Android版Chrome上部にタブを表示するバーがある(Tablet)かない(Phone)かなどが変化します。

Portrait/Landscape


Portrait:アプリが縦長で起動するようになります。
Landscape:アプリが横長で起動するようになります

Enable access to apps files on PC/Chrome


アプリがファイルにアクセスできるようにします。QuickPic等のメディア表示アプリなどはローカルのデータにアクセスできなければ無意味なので有効にしておきましょう。

Enable ADB


ADBを有効にするらしいが自分のやった範囲ではちょっとこれがどのシチュで必須なのかはわからなかったですごめんなさい…


自分の表示させたい設定を選んで『NEXT』です。






変換が終了しました。

Android内にChromeAPKS folderという名前のフォルダが作成され、zipファイル形式で保存されています。

SHARE CHROME APPLECATIONを選ぶとクラウドストレージ他で共有が行えますが、今回はローカルで移動しておきます。


ChromeOS(ChromiumOS)で使用する際はzipのままではだめなので、Android内でもWindowsPCを使ってもいいので解凍しておきましょう。

これでAndroid側での作業は終わりです。


✅CloudReady(ChromiumOS)側での作業


Chrome側での設定を動画で。

ここまでで作ったファイルを解凍した上でChromebookの『ダウンロード』フォルダにコピーします。


今回はQuickPicで動作確認をするので、読み込ませるためのフォルダも置いておきます。

まず設定を開きます





左上の横棒3本を押し、拡張機能を選択します。






Chromeが立ち上がり、拡張機能の設定が開かれるので、
右上から『ディベロッパーモード』を有効にします。既に有効の場合は何もすることはありません。




有効にすると、上に『パッケージ化されていない拡張機能を読み込む』が現れるので、これを選びます。




ファイラーが開くので、解凍した『ARChon-v2.1.1-x86_64』を選択し、『開く』を選択します。





ARChon Custom Runtimeがインストールされています。(一番左上)


次に変換したアプリケーションをインストールするので、
再度『パッケージ化されていない拡張機能を読み込む』を選びましょう。








ファイラーが開くので、今度は『QuickPic』を選択し、『開く』を選択します。




一番下にQuickPicが追加されています。これで拡張機能の設定でやることはおしまいです。


起動するためには
他のChromeアプリ同様左上からアプリ一覧を呼び出します。




ちゃんと表示されていますね。起動します。



起動中…



作成した時にファイルの読み込みなどを許可していると、ここでファイラーが起動するので、QuickPicで読み込むフォルダを選びます。



選んだフォルダ以下の画像を読み込んでくれます。
『開く』を選びましょう。




数秒の後、無事起動しました。
ちゃんと画像が読み込まれてます。動作はAndroidの軽快さと比べるとちょっと落ちますね。


✅実際使える?


QuickPicの他にも色々使ってみましたが首尾良く起動したのは半分ですね。

ChromeOS系のアプリがめちゃくちゃ貧弱なので今のところはまぁ使えなくはないくらいの感覚でしょうかね。


貧弱なChromeOSの機能を補強する一手段としては有用だと思います。
皆さんも気が向いたら試してみてください。

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