革靴・革小物メンテナンス用品リスト2022

2022/02/11

 



✅革用ケアグッズも充実してきました。


何度かの整理や乗り換えを超えて

ある程度のケア用品が揃ってきたので1つ1つ、定期的に見直しをしていきます。



✅油性クリーム・ワックス



油性クリームやワックスは基本的に

ロウ+油(+色素等)で構成されます。

油性クリームとワックスの違いは構成の割合(ワックスのがロウが多め)で
後述する乳化性クリームとの違いは水が含まれるかどうかです。

人間で言うところの、ファンデーションやコンシーラー等に相当するグッズだと思っていただくのが良いです。
一部下地やプライマーのような凹凸を隠す効果もあります

なので余り塗りすぎは良くないし、必要に応じてリムーブ(除去)も必要になります。


・LA CORDONNERIE ANGLAISE ビーズワックスクリーム 9561934



使用革靴:Paraboot CHAMBORD / SCOTCH GRAIN アシュランス

自分が黒系統の革靴全般に使用しているのがコレ
茶芯なRED WING Irish Setter No.9894も一部(茶芯が出てきてほしくないところ)使用しています。
粘度が高くて良く伸びます。縫った感じ最初はマットなのですが、磨くと艶が出る不思議なクリーム。
油性クリームらしく、ちょっとした傷はこれだけで隠せるし繊維が細い布でめっちゃ磨くと鏡面一歩手前くらいの光沢が出ます。

難点はあんまりないですが、ちょっと独特な匂いがしますので苦手な人はいるかも。
偏見ですがガソリンスタンドの匂いが好きな人は匂いも好きになれそうな気がします。



使用革靴:SCOTCH GRAIN アシュランス


鏡面磨き特化のワックスクリーム。
ストレートチップの先端と、たまに一部踵の内側に使用。
完全に見た目を作るためのワックスで保湿効果などは全く期待できない。
マットで深い印象の艶であれば上記ビーズワックスクリーム+丁寧な磨きで出せるので普段はそちら
大事なシチュエーションの前にはキリッとした光沢ある鏡面を作るためにこのワックスを使ってます。


・RED WING ALL NATURAL LEATHER CONDITIONER




Amazon:取扱なし
使用革靴:RED WING Irish Setter Work Oxford Style No.9894 / RED WING Work Oxford Moc-toe Style No.8109 / RED WING 6" CLASSIC MOC Style No.8179

RED WINGの純正クリームと言えば『ミンクオイル』…ですが
ちょっとお高い『オールナチュラルレザーコンディショナー』という商品もあります。
ミンクオイルと異なるのは天然由来の成分で構成されている点(シリコン非含有)ですが、ちゃんとミンクオイルそのものも含有しています。

あと匂いが強い。野球部時代を思い出すグローブのオイルの匂い。
自分も最初はミンクオイルでテッカテカにしてたんですけど、このレザーコンディショナーはミンクオイルと比較して仕上がりが深みが出てややマット(それでもかなり光るけど)です。後ミンクオイルは使いすぎると革がべっこべこに柔らかくなるのが気になって今はずっとこちらを使っています
Amazonでは取り扱いがないし、なんなら2022年1月現在RED WING公式ショップでも在庫切れしているので手に入れにくいのが玉に瑕。



・COLUMBUS BRILLO 皮革用ツヤ出しワックス レザー コンディショニング クリーム


使用革靴:定期使用なし。革小物全般に使用。

よく伸びる、よく染みる。よく乾く。

分類としてワックスにに属するようなのですが、艶出しの効果はミンクオイルやオールナチュラルレザーコンディショナーに劣ります。

一方、使用感は乳化性クリームと思うくらいに水っぽく、塗り伸ばしやすいクリームです。
仕上がりが見た目マット、乾きやすく、乾いた後で触るとサラサラな他のクリームにない感じになります。あんまりしっとりさせたくない小物に良く使用してます。

補色や艶出しなどわかりやすい強みがない代わりに使い勝手良いので
使い分けするほどの革オタクじゃない家族や友人にはこれ勧めてます。

てか本当に乳化性クリームじゃないのかなこれ…使い勝手は完全に多少艶感が出る乳化性クリームって感じなんですけど…



・マリン商事 革の達人「極」


使用革靴:使用なし

なんで高い評価がされてるんですかね…

ちょっと良さがわからんちんです。肌触りがかなり悪くなってせっかく使い込んだ革の質感が損なわれる感じがします。

一応レザーワックスに分類されるので表面を整えてくれるような商品なんだろうけど…ミンクオイルや上のオールナチュラルコンディショナーのようなテカりや艶感は出ない。

後はかなりしっとりした質感になって埃がくっつくような感じがする。
かなりダメージを受けて白っぽくなった革製品に塗るのであれば良さそうだけど、普段のメンテに使おうとは余り思わないかな…




✅乳化性クリーム



乳化性クリームやデリケートクリームは基本的に

ロウ+油+水(+色素等)で構成されます。

本来混じり合うことがない水と油を混ぜ合わせられている(乳化)ため乳化性クリームと呼ばれるわけです。

乳化性クリームとデリケートクリームの違いは構成の割合(デリケートクリームのが水が多め)です。
ワックスと油性クリームとの関係に似ていますね。

人間で言うところの、化粧水と乳液(基礎化粧品)に相当するグッズだと思っていただくのが良いです。
革(肌)に潤いを与えます。油やロウも含むので、こちらだけでお手入れを完結することも可能です。


・BootBlack COLOR SHOE CREAM


使用革靴:Paraboot BARTH AMERICA / Paraboot BARTH NAVY / Berwick ROIS BURDEOS Burgundy / Paul Stuart 型番不明

なにせ色が豊富なのが嬉しい日本製、Columbusの定番クリーム。
上記のように黒以外の靴に合わせて補色用に買い足し買い足ししてどんどん増殖するクリーム
乳化性なので脂分控えめ。伸びは良さそうだけど染みはあんまり。

乳化性クリームのお手本みたいな使い勝手。
同じBoot Blackでシルバーラインって名前の乳化性クリームもあるっぽいんですけど、こっちの在庫が履けないから試せない…



使用革靴:色々。(他バック、財布、ベルトに使用)

脂分少なめ、匂い控えめ、乳化性らしくかなり水っぽいクリーム。水が多めなのでデリケートクリームとも呼ばれます。
基本的には乾き始めてしまった革の保湿に使用。

乳化性クリームらしい基礎化粧品のような品。
無色(白色)なので直接手にとって塗るのにも抵抗が薄く、特に革紐のメンテに活躍してもらってます。というかタオルで塗ろうとすると大半タオルに吸われてしまうので手で直接塗るしかないくらいの使い勝手。

ちょんちょんちょんとつけてそこから伸ばすような塗り方をしている場合、素早く塗らないと1箇所に染み込みすぎるのに気をつけないといけないくらい染み込みが良い。伸びは普通。
クリームとローションの中間くらいの使い勝手で塗り終わった後の手触りはしっとり。


補色や艶出しはそこまで得意じゃないけれど、無色なこともあって万能選手で総じて使いやすいクリームです。
価格を考慮すると最も満足度が高いかもしれない。



✅リムーバー他



使用革靴:

余分なクリームなどを落とすリムーバー。
界面活性剤と有機溶剤で油成分を落とします。



・M.MOWBRAY モールドクリーナー



使用革靴:

スムースレザーやヌバックレザー用の有機ヨード系除菌スプレー。
レッドウィングの内側、起毛している部分にも使用してます。



✅起毛革用




で使用した品。
ヌバックレザーの靴を
現在のおうちに持ってきていないので全部ご無沙汰です。


✅その他


・馬毛ブラシ


普段の手入れに欠かせないのがブラシ
馬毛ブラシは履いた直後、外で付着した砂埃をはらうのに使います。


・豚毛ブラシ


靴クリームを塗布した後、表面を均すのに使います。
完全に乾ききる前にブラッシングする感じですね。この後布での拭き上げに移ります。

補色クリームに使うと当然ブラシに色が移るので、色の分だけ準備すると理想的。


・ナイロンブラシ


主に土を落とすのに使います。
靴底とか。コバのあたり。
野球の金スパイク用に使っていたやつを捨てていないだけ。


・シューキーパー


シューツリーとも。
革靴愛好家なら革靴の数だけ揃えておきたい。
メーカーなら購入した靴にピッタリの(木型に近い)シューツリーを見繕ってくれると思います。
汎用品を使う場合は、ギリギリテンションがかかるかかからないかくらいのものを見繕いましょう。1サイズ(0.5cm)大きいだけで簡単に革靴の踵が伸びます。(体験談)


・綿シャツ


最近の機能性下着の広まりによって、自分の服もポリエステル配合のものが増えましたが
油性クリームやワックスを伸ばすには綿100の布がやっぱり使いやすいように思います。
必要以上の量のクリームはシャツが吸って、少しずつ出してくれるので伸び良く手入れができます。
このためだけに自分の幼少期のシャツを保存しています。
逆に水っぽい乳化性クリームは綿シャツで塗ろうとすると
シャツが吸いすぎてもったいないので手で塗るのが良いです。


・タオル


ボロのタオル、まぁウェスですよね。
オイルを塗ったりするのは綿シャツをメインに使っているのですが、豚毛ブラシで表面を整えた後、拭き上げの最初はタオルで始めます。なんだかんだが欠かせないアイテムです。


・ストッキング


あ、普通の女性が使うようなストッキングで大丈夫です。
拭き上げの最終段階で使います。
タオルや綿シャツよりも更に目が細かいので、綺麗に仕上げられます。


ちなみに布を使わず、ブラシで最後までやる方法もあるみたいですが、その時は馬毛ブラシよりさらに柔らかい山羊毛ブラシなるものを使うらしいです。


✅引退



(元)使用革靴:RED WING Work Oxford Moc-toe Style No.8109

RED WINGの純正クリームと言えば『ミンクオイル』
最初にWork Oxfordを購入した時に合わせて購入した後使っていましたが、必要以上に革が柔らかくなってしまうのと、前述したオールナチュラルレザーコンディショナーと出会ったことで使わなくなりました。



ヌバックレザーに使っていたものの、補色が限界に達し
この商品の使い切りを契機に


でオイルドヌバック化、その後使用しなくなったスプレー
確かに効果はあったのだけど、スエードやヌバックレザーが通常のスムースレザーより手入れが難しい事実を覆すほどではなかったですね。
それでも数少ないヌバックレザーの手入れ手段として重宝しました。



✅まとめ


自分が普段行っている革製品の基本メンテは


・使用後のブラッシング
・シューツリーを嵌めて保管
・汚れ落とし

手入れするときは革の状態によって

・乳化性クリーム(ローション)
・油性クリーム(ワックス/オイル)

のどちらかまたは両方を追加して

・陰干し
・ブラッシング
・拭き上げ
・その他こだわり(ハイシャイン等)

こんな感じです。
まぁ王道の手入れ方法なので、上記グッズたちがあれば十分に対応出来ます。

で、革靴はいいんだけどデリケートクリーム以外で革小物に使えるものはまだ確立してないので
2022年はこのあたり古い財布かなにかで色々試してみたいと思います。


それでは。

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