Sony Xperia 1Ⅱ SOG01【購入・実機】

2021/06/25



✅ファーストインプレ


『かなり』魅力的。こんな感じ。

電源ボタンと一体化に戻った指紋センサー。

片手に馴染む横幅に体積の割に軽く感じる筐体。

Android10のジェスチャーモーションにもしっかり対応。

Galaxyが改悪した分割画面もサイドセンスがいい感じに補完

ガラパゴスな防水とFeliCaにきっちり対応。


…ここまでは(指紋センサー除いて)まぁXperia 1でも書いたことなので、後はXperia 1の弱点をどこまで克服できているかですね。


✅カメラ:素敵な専用アプリ Photo Pro



Xperia 1Ⅱから採用された専用アプリのPhoto Proの使用感は普段から1眼レフを使ってる自分にはかなり馴染み深いもので、楽しく撮影ができました。

物理シャッターキーがあるから半押しができる。設定も細かく弄ることができる。
1眼レフに比べたらもはや記録作業に過ぎないスマホでの撮影が『楽しい』のがこの端末の素晴らしさだと思います。


ただ、慣れている一眼に寄せてきたからこその不満(というか贅沢)もあります


・ピントあわせについて


ピントが合わせにくい…わけではないんですけど、もっと求めたくなりました。

正直スマホカメラでそこまでシビアにピント合わせに行くシチュエーションってないですから、基本は物理シャッターの半押しで合わせていくのでも十分なんでしょうけど…

やっぱり一眼っぽい操作感を搭載したがゆえにフォーカスリングが欲しくなります。

(贅沢ですね)

Xperiaは黒歴史であるXZ3あたりからのサイドセンスって素敵なシステム持ってるので、辺をなぞることでフォーカスリングっぽい操作感を実現してくれると嬉しいなぁ…って思います。


・撮影モードについて



Auto:全部おまかせ



Pモード:露出補正を弄る



Sモード:シャッター速度を弄る




Mモード:すべて弄る


なんか、足りないですよね。







そうです、『Aモード』です。


Aモードはいわゆる絞り優先オートモード。f値を指定して他をおまかせすることで


①光を取り込む量を増やす/減らす
②ピントが合う範囲が変化する


ことができるモードですが、Xperia 1Ⅱにこのモードはありません。

ただこれは当然でそもそもスマホカメラは一眼レフのレンズと異なり絞り羽根を搭載しておらず、レンズに対してf値は固定です。そもそも光を取り込む量を変化させることができないんです。


一応Galaxyではデュアルアパチャー機能という2段階で絞りを変更できる素敵な機構を備えていた時代がありましたが、S20世代でリストラされています。
※デュアルアパチャーは上の①、すなわち明るさの面の対策が主だったと思います。



光の量を変化させることはできないんで、①が再現できないのはわかります。でも②を補いうる深度測定センサー搭載してますよね。


少なくとも3D iToFセンサーの範囲内では擬似的に再現できたんじゃないかなぁ…?

他のメーカーの標準アプリのポートレートモードみたいなことを一眼の操作感でやれたんでは?

って思っちゃいます。



この2点がPhoto Pro使っていて気になりました。
いや、気になったというか贅沢言いたくなったんですね。

あ、cinema proはわかりません。正直動画撮ること殆どないんで…

ペットやお子さんがいるユーザーには喜ばれる機能なのかも知れません。



✅ディスプレイ:引き続き21:9有機ELは素敵

(写真はXperia 1)

Xperia 1シリーズ共通の21:9有機ELディスプレイ。

まずなによりも持ちやすい。そして前回の投稿でも書いた通り。

16:9(横)と16:9(縦)で表示した時の縦横比って 21.0625 : 9 なんですよね。

つまり16:9の縦表示と横表示をそれぞれ表示すると




こう、ちょうどいい感じにXperia 1 Ⅱの画面を無駄なく使い切れる。


基本的なスマートフォン向けのサービスデザインは16:9の画面表示を前提にして作られているので、このディスプレイであれば多くのアプリやサービスを過不足なく表示することができるのはGoodです。


一方で、縦横比の決まったコンテンツを単独で表示する際には無駄な部分が多くなってしまいます。

これはXperia 1の頃から素敵ですよ。踏襲してくれたことは嬉しい。



で、ここからは前回酷評したXperia 1の残念ポイントが克服されたかどうか見ていきます。


✅Xperia 1の残念ポイントその①:カメラ

→大幅改善◎

※写真はXperia 1

上で書いたPhoto Proの話ではなく、カメラ構成と標準アプリのお話です。


前回の投稿で

全ての面で同世代であるGalaxyS10に劣ります。とまで書いたXperia 1のカメラ。Xperia 1Ⅱでは大幅刷新されています。


カメラの構成は1と同じ3眼ですが、Xperia 1が

超広角16mm
広角26mm
望遠52mm


であったのに対しXperia 1 Ⅱでは


超広角16mm
広角24mm
望遠70mm

にそれぞれ相当する3眼構成となりました。

広角の26mm→24mmはほぼ気にならないでしょうが、望遠の52mm→70mmは相当違うでしょうね。

Xperia 1が26mmに対して52mm、つまり2倍望遠としての位置づけのレンズを搭載していたのに対して

Xperia 1Ⅱは24mmに対して70mm、3倍レンズを搭載してきています。これはGalaxy S21 Ultraでも同じですね。


HDR/DROが改善されたのか、暗所撮影に比較的強くなった感じはします。ただし夜景モードがないのは残念ポイントですね。ここは明確に他メーカーに劣るところ。


✅Xperia 1の残念ポイントその②:無線充電非対応
→無事対応◎


アホみたいに残念だったこの点も無事解決してくれました。

正直スマホの無線充電は使用する上で最低限のラインになりつつあります。いくら表裏がなくなって刺しやすくなったType-C搭載とは言え、そもそもケーブルを物理的に刺すのがめんどくさい。

端末の周りも傷つく。


✅Xperia 1の残念ポイントその③:指紋認証
→改善◎


指紋認証は電源ボタンと一体化し、精度も少し上がった印象。

これなら無理に画面内指紋センサーを使用する必要はないですね。


✅Xperia 1の残念ポイントその④:ストレージ64GB
→ちょっと改善


128GBは必要最低限って感じですが、高速なデータのやり取りをしないデータはmicroSDカードを使用できるので我慢できます。

もう何年も前から内蔵ストレージは128GBが基本線になっていますから、ようやくおいついたんですね…



✅Xperia 1の残念ポイントその⑤:隠せない下部バー
→改善なし✕


Xperia 1シリーズは Android 10以降に搭載されたジェスチャー表示に対応しています。

Android 10になったくせにジェスチャー対応しないXperia XZ2,3よりはマシにしても

Xperia 1ではジェスチャーモーション設定にしても画面下部のバーを完全に隠すことができません。


Galaxyなど他メーカー端末では完全にジェスチャーのバーを消して全画面表示を実現することができるのですが、このXperia1シリーズは一部画面を覗いて株の細いバーを隠すことができません。

つまりせっかく21:9という縦長のディスプレイを搭載してるにも関わらず、上部のステータスバーと下部のバーで縦の領域を無駄に消費してしまうんです。

上部のステータスバーは時計やバッテリーなどの状態を表示するために必須ではありますが下部のバーは正直いりません。


✅Xperia 1の残念ポイントその⑥:電波の掴みが悪い

→改善?◎


Xperia 1で見られた他端末でつかめる電波がつかめない問題、とりあえずXperia 1Ⅱでは今の所見られていません。


✅まとめ


Xperia 1では『これをメイン端末として買ったとしたら僕は1ヶ月で買い替えてる』と書き、実は2週間で売り払ってるんですけど笑


Xperia 1Ⅱはいい感じに使う楽しさを感じさせてくれるスマホだったので、正式にサブ機として迎えたいと思います。


もちろんGalaxy基準で足りないと感じてしまうところはいっぱいあります。


カメラ、やっぱり明るさと暗さが混在するシチュエーションは非常に苦手。

コントラスト強めなシチュエーションも弱め。

望遠レンズの質は前評判通りイマイチ

T*コーティングの効果が発揮されるシチュエーションは限定的


ソフトウェア面も

AOSP準拠になったことでホーム画面の左側に画面が追加できなかったり

タスク一覧の全アプリ終了が左端でアクセスが悪かったり

やっぱり細すぎてキーボードが打ちにくかったり

Photo Proとか明らかに横画面扱いのUIなのにジェスチャは縦画面扱いだったり


色々感じるところはありましたが、いつかメイン端末にできる機種を作ってくれそうな期待が持てるようになっただけでも進歩だと思います。

1Ⅲは高すぎて発売してもしばらくは買えないでしょうけど、いつか購入したいですね。

コメント

0 件のコメント :

コメントを投稿

当ブログの内容は端末の文鎮化を引き起こす可能性を伴う危険なものを含み、投稿主は施行の推奨を致しません。

また、このブログコメント欄、Twitter等で問い合わせ頂いても詳細な内容を記載/返答する予定はございません。
自分で調べる。自己責任。転んでも自分で起きる。ことが出来ない方はコメント前にブラウザバックを推奨いたします。