初めてデュアルカメラ搭載スマホを買う人のための種類と特徴、注意点まとめ

2018/10/27

☑イントロ。

前投稿:各スマホメーカーの写真に対するアプローチ方法の違いとデュアルカメラ搭載について
で書いたことは伝わってる前提で書くので読んでない人はサクッと目を通してください。


☑通常(広角)×望遠レンズ

日本で一番売れているスマホであるiPhoneに採用されているのがこのタイプ。
先日僕が注文したXiaomiのMi Mix 2Sもこのタイプを採用しています。
普通のレンズに遠くを映す事ができるレンズを組み合わせることで擬似的に光学ズームを実現する組み合わせです。

また、ズームレンズはボケを出しやすい(詳しくは一眼レフ向けのページですがキャノン公式のこちらとかを参照)ので、綺麗で自然なボケ味を出した写真が撮れます。
問題点としては、ボケ味のある写真を撮る際にはズームレンズを用いるので、対象との距離をある程度とってやる必要が出てくること。


☑通常(広角)×さらに広角レンズ

ZenfoneやXperiaシリーズの一部のインカメラなどで採用されているこのパターン。
広角で撮る必要があるということは被写体との距離が近いけどもっといっぱい入れたい物があるor人がいるということ。というわけで基本的にはインカメで自撮りするときに皆入ることが出来ますよってもの。
インカメラという搭載場所の都合などからレンズ性能自体が控えめなことが多く機能も充実している印象がない。
申し訳ないが実機で試したことがないのでこのくらいしか言えない…


☑通常(カラー)×モノクロレンズ

HUAWEI端末の多くで採用されているこのパターンでは、通常レンズでカラーを、モノクロレンズで輝度を撮影することができ、加えて2つのレンズにより深度を測定しこの2つを合成しくっきりした写真を生み出し、深度測定によりボケ味をだすことが出来ます。
このパターンの強みは「広角でボケ味のある写真を撮ることができる(ことがある)」ことと「後付けでボケの程度を調節できる」ことですね。
望遠レンズによる正攻法のアプローチと異なり、モノクロレンズで距離を判定することで通常ボケ味のある写真を撮りにくい広角レンズでボケを出すことができるのはかなり魅力的。そして2つの情報を合成して1枚の画像を作っている特性上、合成の程度を後から変化させることが出来るのは唯一無二の特色でしょう。

実はSony唯一のアウト側デュアルカメラ機種であるXperiaXZ2 Premiumで採用されているのもこちらのパターンで、カラーセンサーでは色(これは普通)を取得し、モノクロセンサーで輝度を取得することで暗所での撮影に強くなる…らしいです。ソニー的にはこれによる超高感度撮影を推したかったんでしょうが正直一週遅れ感否めないが望遠やボケといったトレンドを無視してまで得たその特徴の需要はいずこ…



さて、ここまでの3つで一番地雷になり得るのはどれでしょう?
…そうです。3番目の、カラー×モノクロレンズのパターンなんです。
先の2つは両方のレンズを使うこともあれ、ズームレンズなり広角レンズなりが搭載されていることは単独でも十分強力です。
しかしカラー×モノクロレンズの組み合わせは違います。「ソフトウェア的な処理がなければ何の意味も無い」です。

☑デュアルカメラの問題点

まずデュアルカメラには複数の種類があり、それぞれに出来ることは限られるということ。
通常×望遠の組み合わせは疑似光学ズームとボケ味は出せるがボケ味を出すには望遠側でないといけないし、広い範囲を引いて撮ることはできない。

通常×広角の組み合わせは広い範囲に調整できるのでパーティーなどでの自撮りに有利だが基本的にズームもボケもダメ

通常×モノクロの組み合わせはボケを出したり高感度での撮影を行うことができるがズームに対しては全く対応できない。

そして、次に出てくるのはメーカー毎の完成度の問題。
まず、2つのカメラで全く同じ情報を取得することはできない。というのが大前提。
カメラレンズの位置がずれているのだから当然っちゃ当然。

僕らの眼も左右で見えてるものは微妙にずれていて(小さい頃、片方の眼を隠して視界が変わるかどうかで効き目を確認したことがある人は多いでしょう)、それを必要に応じて脳が合成することで普通に見えることなりますね。

当然スマホで撮影した微妙にずれた画像も内部処理ですりあわせが行われて一枚の写真が出来上がるわけで、ここの処理は各メーカーの腕の見せ所。

ぶっちゃけて言えばここがかなり重要で、カラー×モノクロレンズのデュアルカメラ(デュアルレンズ)はその特性上、2枚の写真を合成することで強みを発揮するシチュエーションが多く、ここは差が出るポイント。
一部の中華端末などでは、「ホントに画像処理やってんのか」ってくらいボケ処理が甘いです。真ん中だけピント合ってて後は同心円状にボケてるだけじゃね?????って思うこともありました。流石にHUAWEIくらいになると心配は少ないでしょうけど()


一方で、単純なズーム機能としてデュアルカメラを用いるなら、そのリスクは低下しますね。


☑まとめ

最近のスマホにおいてはエントリーからハイエンドまで大抵のメーカーがデュアルレンズのカメラを搭載していますが、本当に2つのレンズを生かせているもの、生かせていないもの、正直その質はバラツキがありますし、店員すらもあまりよくわかって販売していない感があります。

本来なら「ズームが楽しみたい!」って人には通常×望遠レンズを搭載したiPhoneやGalaxyを、「ボケが楽しみたい!」って人にはP20系を、「高感度撮影がしたい!」って人にはXperiaを、「全部したい!」ってわがままさんにはP20Proのようなトリプルレンズ機種を勧めるのが店員の仕事だとおもうんですけどね

この投稿で皆さんのスマホ選びが満足いくものになりますように!

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