DELL OPTIPLEX 7050 Micro(D10U)分解・CPU交換(Skylake→Kabylake ついでにSSD増設)

2023/01/07



✅前回


投稿:DELL OPTIPLEX 7050 Micro(D10U)【実機購入・分解・メモリ増設】


で購入、分解

インストールメディアとしてm.2SSDを補給して


CPU:Core i5-6600
RAM:8GB

を搭載したモデルが


OS:Windows10 Pro
CPU:Core i5-6600
RAM:8GB→24GB
SSD:500GB

こうなるところまで作業を行いました。これで最低限使えるようにはなっているのですが


✅性能が足りない


i5-6600はすでに7年前のCPUであり、デスクトップ向けとはいえ性能面ではすでに現行モバイルマシンにも大きく水を開けられています。


参考までにPassmarkスコアでは



6600は6000程度のスコアなのに対して

(ちなみに6000ってのは現行デスク向けIntel Celeron G6900以上Intel Pentium Gold G7400と同じからやや下くらいのレベル。)



12世代モバイル向け下位Coreシリーズであるi3-1210Uと比較しても半分くらいのスコアしかありません。

まぁ6世代離れてますからこれは仕方ない

今回の用途では特にパワーを必要とするわけではないけれど

しかしまだできることはあるハズだということで


Win10のサポート期限である2025年10月14日までの3年弱使い切るためにも最低限のパワーアップ果たすべく、上位CPUへの交換を施しておこうと思います。



✅CPU交換:準備


考慮条件


・ソケット形状

→ソケット形状が共通じゃないとそもそもCPUのピンや形状が合いませんね


・電源仕様

→ACアダプタが十分な電力を供給できるかが問題です。この機種は元々65WのCPUを搭載しているものですが、多くのマイクロデスクトップは消費電力35W制限のTシリーズを搭載していることが多いので注意が必要です。


・排熱

→Tシリーズのように消費電力≒発熱が小さいものを想定している場合、排熱が追いつかない可能性があります。本機種はもともと65WのCPUを搭載しており、バージョン違いで6700を搭載しているモデルもあるので、ある程度許容できるでしょう。


・チップセット

→第六世代Coreは概ねIntel 100シリーズのチップセットを搭載しているはずです。


・メーカー独自仕様

→これはやってみないとわからない部分ですね。


つまり、この実家に余ってたデスクトップ共に搭載されたCPU、

i7-2600k、i7-7700、i7-7700kのうち

おそらく問題なく交換できるのはi7-7700ということになります。


第六世代Skylakeなi5-6600から第七世代Kabylakeなi7-7700への変更ですが、ソケット形状は同一のLGA1151。

M/Bは世代通りであればチップセットが100シリーズから200シリーズへと変更されているものの100シリーズでもKabylakeは新機能を除いて原則使えるはず

TDPは同じ65W、この機種にはSkylakeなら6700搭載モデルがあるので排熱や電力面は大丈夫…だとおもう


2600kはそもそも形状が合わず、7700kは物理的には交換可能ですが排熱に問題が出る可能性が高く安心しては…使えないですね。



最低限の前準備


BIOSを最新にしておく

https://www.dell.com/support/home/ja-jp/drivers/driversdetails?driverid=0n4gd

くらいでしょうか。


✅CPU交換:作業


それでは交換作業開始です。



といってもデスクトップなので開けてクーラーを外し、グリスを取り除いて

他のPCから剥ぎ取ってきた7700と元々入っている6600を入れ替えるだけです。


ソケット形状が同じなのがわかりますね



入れ替えたあとはここにグリスを塗り直してクーラーを戻せば交換完了です。

一応電池を外してCMOSリセットもしておきましょう。


ケーブルを繋いで初回起動…


無事起動し、7700を認識しています



しかし…

排熱等のチェックも兼ねてベンチマーク(CINEBENCH)を走らせてみると…



問題なく完走したものの、7700にしてはどうもスコアが振るわない



これが6600のスコア。

これでは7700に交換したのに6600とほとんどスコア変わらないですね。



CPU-Zで確認すると4コア8スレッドの7700が4コア4スレッドとして認識されています。

こういった不具合は経験上、再起動かBIOSのリセットで解決するのですが…




今回は再起動のみで改善しました。

4コア8スレッドとして認識しています。


同じようにCINEBENCHを走らせると



問題なく完走、スコアも5000台となり、6600と比較し約70%スコアが向上しています



最後にIntel Processor Diagnostic ToolでCPUの動作確認→問題なし


これで無事CPUの交換終了ですね。


ついでに開いている2.5インチスロットに



手持ちのSSDを装着



ケーブルレスで実装できるのはいいですね。


これで


OS:Windows10 Pro
CPU:Core i5-6600→Core i7-7700
RAM:8GB→24GB
SSD1:なし→500GB
SSD2:なし→500GB

このような構成となりました。
小型PCとしてはそれなりにパワフルです。Win10のサポート終了まで動いてくれればそれで良し。


余った6600は



元々7700が乗っていたパソコンに移植して最低限使えるようにしておきました。



こちらも問題なく認識されました

必要に応じて売っぱらいますかね。


✅まとめ


これでCPU交換完了です。


今回の交換の前に同じようなことをしている

【図解編】 ASUSミニPCの完全分解とCPU交換方法@VivoMini VC65 – 箱庭的ピュアオーディオシステムの薦め AUDIO STYLE

https://www.audiostyle.net/archives/asus-vivomini-vc65-disassembly.html

これを読んでいたのですが

こちらの環境では世代違いのCPU交換が不可だったので、ちょっと不安ではありましたが

Optiplexには特殊な仕様は採用されていなかったようです。


これでなんとか2025年まで戦い抜いてもらおうと思います。

それでは。

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