ニュー・シネマ・パラダイス【2019/08/31】

2019/08/31



✅久しぶりに映画を

いつか誰かに勧められて、iPhoneのメモ帳に書かれていた映画

『ニュー・シネマ・パラダイス』

とても美しい音楽と、戦後の雰囲気と、いろいろな愛情とを感じることが出来る映画でした。

✅作中の「王女と兵士の寓話」について

王様が開いたパーティーで警備を任された兵士が王女に恋をした。
兵士と王女では身分が違いすぎるが、ある日兵士は王女様に「あなた無しでは生きて行けない」と王女は兵士の想いに驚き、「100日間バルコニーの下昼夜待ち続けたら兵士のものとなる」と言った。
兵士待ち続け、その間王女は毎晩窓から兵士を眺めてたが、バルコニーの下には来なかった。
雨のひも風の日も雪の日も兵士は待ち続け、90日経った頃、飲まず食わずの兵士は痩せこけ、身体は真っ白になった。
目からは涙が零れ落ちるが涙を拭う力も抑える力ももう残っていなかった。
王女は彼の様子をただ見守っている。
100日を目前にした99日の夜、兵士は立ち上がり、椅子を持ちバルコニーから去った。

この解釈については調べてみると諸説ありそうですが、少なくともこの映画については
自分を愛してくれない愛しい人を100日待つことで自分の物にすることをよしとしなかった。という美しい方の解釈として自分は見てました。

トトの現実ではもっとはっきりと『愛していない』と言っていたので正直一時的でも交際に至ったのは意外だったり。結局待っていたのは離別でしたが。
完全版では再開シーンがあるらしいですね。少し時間をあけて、見てみたい。


✅アルフレードについて

恋人と音信不通となり、失意のトトに自分のすべきことのために村を出るように促し、わざと突き放すような態度と言動を取る。

そして村を離れる当日アルフレードがトトへかけた言葉が
『郷愁(ノスタルジー)に惑わされるな すべて忘れろ 我慢できずに帰ってきても 私の家には迎えてやらない わかったか』

これにトトが返す答えが
『ありがとう 世話をかけたね』

そして続くアルフレードの言葉が
『自分のすることを愛せ 子供の時映写室を愛したように』

お互いがお互いを大切に思うのが良く伝わるシーンでした。特にトトの返しが好きですね。
勿論最後のフィルムのシーンも素敵でしたけど、あのシーンは切なさが勝る。感動という意味ならこちらのラストシーンだろうが僕は愛情を未来へ向けた旅立ちのシーンが印象的。

✅その他のシーン

物語終盤、『僕はお母さんを捨てた』と言うトトに老いた母が『あなたのやることは正しいから聞かなかった』というシーンも良かったですね。
地元を離れて単身関東へ来た僕を(近くにいて欲しいという思いは感じるが)応援して送り出してくれた両親が脳裏に浮かびました。

✅まとめ

名言として『お前の噂を聞きたい』はどこかで僕も聞いたことがありましたが、実際に映画を見てみると、この台詞の少し手前、
『年月を経て帰郷すれば友達や懐かしい土地に再会できる』も個人的にはとても好きです。

映画のフィルムが燃えやすいこと、ドイツが共産圏として描かれていたり、ナポリ(イタリア南部)が(シチリアから見て)北だったり、等。
色々自分の知っていることに気付きながら見るのもとても良かった。

よくわからないシーンも多かった(母との再会のシーンでほどけていく糸が何を暗示しているのか、とか)ですし、教養があればもっと楽しめたのかな?

もっといろんな文学や映画に触れていこうかな。とか、この映画を薦めてくれた友達は誰だったんだろう、叶うならこの映画を好きな彼/彼女と話してみたいと考えた8月最終日でした。

時間をあけて完全版もみてみたいな。

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