富士通 ScanSnap iX500【購入・実機】

2019/06/12

✅せっかくの勉強会の資料を捨てるのはもったいない

かといって勉強会の資料って何度も見返すものじゃないじゃないですか。
ファイリングするにも紙の量が膨大。かつ紙のままでは検索性に優れないためファイリングしたが最後、ファイルの中に置きっぱなしになることは目に見えています。で、意識が低い僕のような研修医は当然ながら全部を頭に入れるなんて無理不可能。

ただ同期が作ったり先輩が作ったり若手の先生が作ってくださった資料をそのまま捨ててしまうのはあまりにもったいない…ので

✅買っちゃいました


以前からスキャナーを導入して完全な電子化を目指すというのは考えたことがあったんですよね。
大学時代のプリントの多くがA3サイズ、かつ両面印刷。スキャンした時のページの割り振りが煩雑になることが目に見えていたため導入を見送っていましたが…勉強会も含め就職してからの書類は基本的にA4サイズ。
この状況であればScansnapでうまく電子化できるのではないかと思っていたところにdocomoのd払いによる20%還元キャンペーン(5月)です。まんまと乗せられて買ってしまいました。


✅ファーストインプレッション


先の写真はScansnapを展開した様子でしたが、こちらの写真は閉じた状態です。
フットプリントはせいぜい10インチタブレットと同じ程度。

スキャン機能に特化しているため筐体は思ったより小さく、奥行きは隣に置いてあるnote8の縦幅と同じくらい。。
今までのプリンター機能とスキャナー機能両方を搭載した複合機を使っていたのでこの筐体はものすごくコンパクトに感じます。



ソフト面では専用ソフトウェアがCDで付属し、加えてスマートフォン用のアプリとスマートフォンも配信されています。パソコンもスマートフォンも介せずクラウドストレージに直接アップロードする機能も搭載されています(初期設定はパソコンでする必要がある)
選択できるストレージはOneDrive、Googleドライブ、Evernote、Dropbox などメジャーなものを網羅。基本的に困ることはないでしょう。


✅良かった点

・ファイルのサイズ

圧倒的なメリットです。
今のスマートフォンに搭載されているような高性能カメラで写真を一枚撮ってメモにする場合、ファイル容量は5MBから10MBに至ります。A4の紙1枚に5MBから10MB…これはかなりバカらしいです。

容量が大きいとクラウドストレージに保存するにしても容量を無駄に使います。evernoteにアップロードするにしてもアップロード容量を食いますし、検索するときもダウンロードするときも通信に時間がかかってしまい、使用する時にも不便です。

ScanSnapでスキャンした書類のサイズは白黒のA4用紙1枚PDFにした場合であれば1枚あたり20KBから40KB。カラーのA4用紙1枚をPDFにした場合でも1枚あたり約50KBから200KB。
1000KBが1 MB なのでスマートフォンで写真を撮った場合に比べて白黒であれば1/250、カラーであれば1/100程度まで容量を絞ることができます。

病棟のwi-fiが貧弱だったりwi-fiがなくて格安SIMでタブレット運用をする場合でも、これだけ容量が軽ければ検索および表示もサクサク進みます。

勉強会でA4用紙10枚程度の資料を病棟で検索、表示するシチュエーションを考えてみましょう。
この書類をScansnapでスキャンした場合、多めに見積もってファイルサイズは400KB。各格安SIM会社が混雑する昼の12時から13時の間、実行速度で1Mbps程度となっていてもファイルサイズが400KBであれば…
8Mbps≓1MB/秒であることから1Mbps≓1/8MB/秒≓125KB/秒。
つまりダウンロードにかかる時間はたったの4秒です。

これなら混雑した昼の時間帯でも素早く検索、書類を確認することができ、業務に支障が出るようなことはないでしょう。

仮にこのA4用紙10枚程度の資料をすべてスマホのカメラで撮ってそのままEvernoteなどに上げていた場合、1枚5MBとして50MBです。この50 MBを先ほど同様1Mbpsの回線でダウンロードするためには400秒、つまり7分弱もかかります。
業務中にちょっとモン調べ物がしたい程度なのに7分も待つのは無理でしょう。


・OCR の精度

 Evernoteの認識精度が高いのでそこまで力を入れる必要はないのかなと思っていたのですが、やはりあるに越したことはありません。
本格的なスキャナーの導入が初ということもあってむしろその精度に感動すらしています。
ざっと見ていて弱いのは『』の認識かなと思いますが…『』は検索でまず使わない言葉なので実用上で全く問題になったことはありませんね。


・スキャンの速度

めちゃくちゃ早いです。
今まで1枚ずつスキャナー台に乗せてスキャンしていた方が馬鹿らしくなるようなスピード。そして正確な紙送り。(今のところ紙送りに失敗したことはありません!)
無理矢理斜めに入れたりしない限りまず綺麗にスキャンしてくれると思います。


・スキャンの精度

漫画や書籍などを実際の目的で購入する方の評価では縦線が入る、つまりイメージセンサーを複数使ってスキャンしていることによる弊害が発生してしまい気になるという内容が 散見されました。
自分のように書類をスキャンしていつか見ることがあるという時のためにとっておくという用途であれば正直気になりません。そもそも書類って漫画のような絵と違ってそこまで連続性が必要なものでもないですからねー。文字と文字の間なんで隙間だらけですし。


・クラウドストレージ連携

パソコンと繋ぐ必要もスマホアプリを起動する必要もありません。
ただ単純にスキャンしておけばどんどんクラウドストレージに保存してくれるこれは激しく便利です。
今まで使っていたエプソンの複合型スキャナーの場合はUSBまたはSDカードに保存してパソコンに移す、もしくはパソコンと接続してパソコンに移す作業が必要だったのでスキャナー単体で仕事が完結できるのは素敵ですね。


・スキャンした PDF ファイルの自動ファイル名設定機能

全く期待していなかった部分が結構気に入ってます。
スキャンした書類の1枚目に題名と思われるような部分,日付のような部分があればその部分を拾ってファイル名を自動で付けてくれます、これが非常に便利。
自分のようにファイル名をきちんとつけたい人にとっては後からリネーム作業することになるんですが、この機能で名前がつけられていることである程度書類の中身が分かるので毎度毎度PDFを開いて中身を確認するという作業が不要になります。リネーム作業が格段に捗って大満足です。


✅不満点

・クラウドストレージとの連携時のスピード

これは自分の回線が原因の可能性がありますが、数十枚に及ぶ多くの紙をスキャンし大容量のPDFファイルを作成した場合アップロードまで数秒から10秒程度の時間がかかります

アップロードに時間がかかるのはいいんですけど、その間は次の書類をスキャンしてPDFファイルを作成することができないのが問題。
スキャンしたPDFファイルを内部に一度止め置いて、順番にアップロードするということができないためにアップロード≓スキャンを1ファイルずつ完了させることになりそのインターバルがちょっと不満ですね。実際には数秒なのであまり気にするところではないのかもしれませんが…

・硬い紙に使えない

これはScansnapが紙送りをしてスキャンするタイプである以上仕方ないのですが、免許証などある程度厚さと堅さがあるものスキャンには使えません。
名刺、はがき、薄めのダンボールくらいであれば問題なくスキャンしてくれますがさすがに曲げることすら難しい固いカードのスキャンは困難です。実用上問題が生じることは少ないですが、基本的には書類専用と思ってよさそうです。

✅まとめ

長らく自炊用スキャナーの決定版と呼ばれてきただけの実力はあります。
OCRの精度含めて不満よりずっと満足感の方が高いです。紙媒体と電子媒体の間を取り持つマシンとして一台持っていて損はないように思います。

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