Xiaomi端末で遊ぼう?-Xiaomi(に限らず海外)端末を使うためのキャリア選択-

2019/05/28


✅海外端末ユーザーは圏外になりやすい


常人はキャリアをいくつも使い分ける必要はないのですが、Xiaomi端末等、海外の端末を圏外にせず使うようにするためにはちょっとした工夫が必要です。

 何も考えずに使うとこれら海外端末は圏外になりやすかったり、速度が遅くなったりします


✅SoftBank系simとかいう海外端末で圏外になりにくいハズのsim


日本のために作っている訳ではない海外端末、当然ながら日本の電波に最適化はされていません、この電波には種類毎に名前がつけられていて、『band○○』と呼びます。

bandの違いは通信に使う電波の周波数の違いです。基本的にこの周波数のうちどれを採用し、どれに力を入れるかは各携帯会社によって異なり、そして端末によって捉えることのできる周波数もまた異なることになります。

この海外端末とsoftbank系simがカバーしている周波数がですね、似てるんですよね。


✅bandの基本知識

国内で販売されているキャリア端末は基本的に

ドコモの端末であればドコモが使用しているband1,3,19,21,28,42
au の端末であれば au が使用しているband1,11,18,26,28,41,42
ソフトバンクの端末であればソフトバンクが使用しているband1,3,8,11,28,41,42

を捉えることができるように調整されています。

つまり異なる携帯会社の端末とsimを組み合わせたら通信の状況は悪化します。

例えばauのbandのみに対応した端末をsoftbankのsimと組み合わせて使った場合、(確実に)つかめる電波は1,28,41,42のみです。

後述しますがこのうち広範囲に展開しているのはband1のみであり、band1が飛んでない場所では圏外になってしまったりします。


✅海外端末のband事情


海外端末の中にはメロペンバンコかよ!ってくらい広い範囲をカバーするiPhoneのような端末もありますが、多くの端末はすべてのbandをカバーしてはいません、キャリア端末同様、どこかしらに弱点を抱えています。

加えてdocomo,au,Softbankといった日本国内の事情を勘案してバンドの設定をしていないため、無駄なくキャリアを合わせることは難しく、どの携帯キャリアで使うことにしても無駄が生じます。

例えば私が先日購入したXiaomi mi9が対応するbandは1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/28/38/39/40。数は多いですよね。

先程書いたように
ドコモの使用しているバンドは1,3,19,21,28,42
au が使用しているバンドは1,3,11,17,26,28,41,42
ソフトバンクが使用しているバンドは1,3,8,11,28,41,42


ただこのうちすべてが重要な訳ではなく、
通信範囲を決めるbandとしては
docomo…1,3,19
au…1,18
softbank…1,3,8

基本的に広範囲をカバーする主力である1と3を主軸に、各キャリアの郊外などつながりにくい場所をカバーする役割の周波数帯(19,28,8)をカバーしていると範囲的には問題なくなります。

この範囲を決めるbandとmi9の対応を見てみると…
1…○
3…○
8…○
18…×
19…×
つまり、docomoは1と3で、auは1のみで、softbankは1と3と8で通信ができます。band的なつながりやすさではSoftbank>docomo>auとなることになります。

ちなみに通信速度を決めるbandとしては
docomo…1,3,42 au…1,41,42 softbank…1,3,41,42
あたりが重要になってきますが、基本的に格安simに速度を期待するだけ無駄なのでいいでしょう笑

✅Softbank(系sim)を契約すべきなのか


以上に述べたことから、海外端末を使うのであれば『Softbankはつながりやすい』という結論が導ける…のですが

実際に使用してみると…


自宅。docomo:5、Softbank:3でdocomo有利。


研修医室。docomo:3、Softbank:2でややdocomo有利。


神宮球場。どっちも電波はMax(5)。


銀座線外苑前駅ホーム。docomo:3、Softbank:5でSoftbank有利。

このスクリーンショットは上から順に
『自宅』→『職場研修医室』→『神宮球場外野席』→『地下鉄銀座線外苑前駅ホーム』で記録したアンテナピクトの様子。左側がdocomo(LINEモバイル)、右側がSoftbank(LINEモバイル)
見ての通りband的に不利なdocomoがSoftbankとほぼ同格~やや有利になっています。
流石に銀座線のホームでは電波の届きにくい所に強いプラチナバンドが使えるSoftbank有利ですが、特に障害物のない平地でSoftbankが弱すぎるんですよね。

当然記録した場所以外でもアンテナがどのくらい立っているか観察をしているんですが、band的に優位なハズのSoftbankがdocomoに勝る所を探す方が難しいのが現状ですね。

band19を捉えられないのにdocomoが強いのは、band1の範囲の広さはもちろん、東京・名古屋・大阪中心に運用されているband3が思ったより広範囲をカバーしているのかもしれません。

✅まとめ


前投稿:【日記】LINEモバイル Softbank sim契約【2019/05/12】

ちょっと前に職場のwifiが微妙に届きにくい場所用データsimにSoftbankを選んだのはこのあたりの問題があったからですが、実際に運用してみるとdocomoとSoftbankにそこまでの差は無い感じです。

海外端末を使うためだけにキャリアを変更するメリットはそこまでなさそうですし、逆にdocomoユーザーがband19に対応しないからと言って海外端末を使わないというのは(都会に住む分には)あまり考えなくていいのではないかと思います。

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