VAIO Phone Aの購入について

2017/05/09

☑VAIO Phone A

元々は昨年夏ごろ、VAIO Phone Bizという名前でVAIO株式会社より発売されたものですが、先日、OSをAndroidに換装して発売され、名前がVAIO Phone Aとなりました。
何故Windows10Mobileじゃなくなったかについてはマイクロソフトの対応に原因があるような感じなので、Win10Mを切り捨てたVAIO株式会社を攻める気にはなりませんし、もともとスマホ/タブレットはAndroid派の私としては歓迎すべきことでした。

もともとある金型を流用したためか価格が大幅に値下げされ、2万円代前半での購入もできるとのこと(と、僕が契約しているIIJmioでも取り扱いがあるらしいの)でサブ機としての購入を検討してみました。


☑VAIO Phone A購入のハードル一覧

えー。まず現行Android端末として見た時に見えてくるVAIO Phoneの問題点としては
①SoCの絶対的な性能不足
②カメラ性能が残念
③指紋認証非搭載
④本体容量がたったの16GB
⑤電源やら音量ボタンの位置が上過ぎ
⑥スピーカーがモノラル
⑦デュアルsimの片方がmicroSDと排他利用
⑧ガラパゴス的なあれこれ非搭載
⑨端子がmicroUSB
⑩防水防塵なし
⑪Androidのバージョンが6.0.1
⑫バッテリー容量が少なめ
⑬Quick Charge非対応

…やっぱ廉価な端末だけあっていっぱいあります(..;)
個人的に引っかかるのは④と⑤と⑦と⑨ですかね。

☑1つずつ簡単に確認

①SoCの絶対的な性能不足

これについては程度の問題なので人によるところが大きいと思いますが…
QualcommのSnapdragon 617というのはミッドハイなどと呼ばれますが実際はローミドル程度の認識にしておくのがよいと思います。617は一年前の6xxシリーズとはいえAututuやgeekbenchをとると最初期(4年前)のSnapdragon8xxシリーズにも及ばない性能です、現行8xxと比べてしまうと半分の数値も出ないので…
「これまでキャリア端末使ってたけど2年縛り終わるし端末もくたびれてきたから格安simに乗り換えついでにVAIO Phone A買うか~」
などとしてしまうと性能を下げることになりかねません。

現在出回っているVAIO Phone AのAntutuスコアはどこ見ても大体4.5万点前後です。

そして自分が使いやすすぎて所持し続けているズルトラ(Xperia Z Ultra wi-fi版)のベンチマーク結果がこちら。


ズルトラの発売は2014年1月です。丸3年以上が経過しており、搭載されているのはSnapdragon8xxシリーズとしては最も古い、Snapdragon800です。

試しに「ズルトラ 後継機」とかでggってみると未だに名機ズルトラを使い続けているものの性能不足他に苦しみもがく人たちのブログがいっぱいヒットします。VAIO Phoneに限らず世の中でミッドレンジと呼ばれている機種は甘めに見積もってもこのXpeira Z Ultraと同等性能だということを頭に入れておく必要があると思います。

ちなみに僕が使用したことのある機種で最も新しいXperia X Performance(Snapdragon820搭載)のAntutuベンチマーク結果はこんな感じです。



ダブルスコア以上の結果がでてます…この後すぐにSnapdragon835の発売も控えていますし…性能差はどうしようもないですね。


②カメラ性能が残念

カメラ性能は画素数で全てが決まる分けではないのですが、1300万画素というのはちょっとうーんです。Sonyはもちろん、Appleなどもカメラに力を入れているだけにこのカメラは2017年春基準でははっきりと見劣りします。


③指紋認証非搭載

VAIO Phone Aには指紋認証がありません。現行iPhoneでは全機種に搭載されていますし、並行輸入の中華端末ではローミドルあたりでも搭載される傾向にあるため、乗り換えを検討している人には気になるところかもしれません。
これは個人的にあまり使用しないのでそこまで気にならない点ですが、端末をこまめに見る人にとっては一手間が省けるのでこれもないのは不便に感じることもあるでしょう。

④本体容量がたったの16GB

かなり厳しいです。個人的にアプリをそう多く入れることはないのですが、カメラの高画質化、音楽の高音質化に伴い扱うデータ容量は増える一方です。クラウドを利用する手もありますが通信容量を節約する視点から頻繁に見るデータはローカルに置いておきたいもの。その点でこの容量は心許ない。

⑤電源やら音量ボタンの位置が上過ぎ(ついでにシャッターボタンもない)

これはXperiaと比較しての感覚ですね。Xperiaシリーズは初代Z以降電源ボタンが真ん中に、3/4くらいのところに音量ボタンを配置、Z1からはこれに加えて7/8くらいのところにシャッターボタンがあり、とても使いやすい配置でした。VAIO Phoneの配置では普通にスマートフォンを持ったときに電源ボタンに手が届かないので、画面をOn/Offする時にはいちいち持ち替えなければならず、使いにくそうです…

⑥スピーカーがモノラル

まぁステレオに超したことはないですよね。
僕個人としてはゲームとかしないんでスマホ本体のスピーカーは最低限で十分です。

⑦デュアルsimの片方がmicroSDと排他利用

④の容量不足に拍車をかけるのがこれです。現行スマホはほとんどがnanosimであり、自分が所持しているsimも全てnano規格です。VAIO PhoneではこのnanosimとmicroSDカード、どちらかしか挿せないんですよね。おとなしくmicrosimを準備する(=手数料を払って変更するか、変換アダプターの購入をする)ことで解決しますが、安さが売りの端末に金をかけるのはうーんですね。。。


⑧ガラパゴス的なあれこれ非搭載

僕は使いません。使う人は困るかもしれませんが…

⑨端子がmicroUSB

既存の周辺機器を使いまわせるという点ではメリットとも言えますが
USB Type-C対応の機種についてまとめてみた。
「また」USB Type-C対応の機種調べてみた-2017春-
こんな記事まで書いてType-Cに充電企画をそろえようとしている自分のスタンスと逆行してしまうので新規にmicroUSB端子で充電する機種というのはうーんです。


⑩防水防塵なし

風呂場で使うなってことですね。そこまで困らないかな。

⑪Androidのバージョンが6.0.1

この文章を書いている時点でメインで使っているXperia Z5P、Xpeira Z4 Tablet共にAndroid 7.0に更新しています。
僕が他に使用しているXDP100RがAndroid 5.0、Xperia Z ultraに至っては4.4なので6.0が古いということはありませんが、新しく買う端末が古いバージョンを搭載しているのはなんとなく嫌ですね。

⑫バッテリー容量が少なめ

同じ5.5インチ端末で自分が現在メイン端末として使用しているXperia Z5 Premiumでは3230mAhのバッテリーを搭載しているのに対し、VAIO Phone Aでは2800mAhと少なめです。SoCが低性能なのとディスプレイの画素数が1/4だから消費電力は少ないのでしょうか…?後はSONYなXperiaではないのでスタミナモードがないのもバッテリー持ちには気になるところ。


⑬Quick Charge非対応

バッテリーが少ないから不要というスタンスなのでしょうか…?



まぁこのように山のような不満点が出てくるわけですが、これ全部クリアすると文句なしのハイエンド端末ですのでそこまで重くとらえることはありません。重要なのはこのへんの問題点の中に「自分が絶対に譲れないポイント」が含まれてないことですので。


☑VAIO Phone A購入のメリット

逆にメリットは以上になります
①安い!
②VAIOブランド
③筐体品質の良さ(安曇野FINISH)
④ピュアなAndroid OS
⑤DSDS対応

基本的に安い端末と高い端末(Xperia XZとかiPhone 7とかね)を比べた時にメリットが出てくることはないんですが…、VAIO Phone Aは元々のVAIO Phone Vizの筐体をそのまま使っていることと、MVNO利用を想定したが故に高い端末に比べても強みがあります。



☑結論。

買い換えならNo。新規購入かサブ機ならアリ。


元々スマホ持ってる人が安いからって買い換えるまでの魅力はないように思います。ただスマホに極力コストをかけたくないって人にはアリだと思います。よく言う「迷う理由が値段なら買え。買う理由が値段なら買うな」ってやつです。

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