Googleドライブ(Googleフォト)とAmazonDrive(プライムフォト)における画像ファイルのバックアップ/同期機能の違い

2018/08/05

☑「同期」と「バックアップ」の違いについて

Googledriveのクライアント名が「バックアップと同期」となっていることからも分かるように、デスクトップ用アプリには「バックアップ機能」と「同期機能」の2つが用意されています。

基本的に
「同期」機能は双方向同期のことで、パソコンとクラウドには原則として同じデータが保存されます。つまり、パソコン側でデータを削除すると、クラウドや他の接続端末からもデータは消えます。

「バックアップ」機能は片方向同期(パソコン→クラウド)のみで、パソコンの指定フォルダの内容をクラウドにコピーします。したがってパソコン側で誤ってデータを消してしまってもクラウド側にデータは残ります。


基本的にこの原則通りなのですが、画像ファイルを扱う場合、Googleフォトとプライムフォトとの関係上、(特に容量消費の面で)GoogleDriveとAmazonDriveで両者の挙動はやや異なります。


☑GoogleDrive(Googleフォト)

バックアップ機能
フォルダを指定し、設定により高画質と元画質を選択してアップロードを行う。
高画質を選択してアップロードした画像&動画は容量カウントされない
Windows用クライアントを使用してバックアップされたデータを同期フォルダで確認することはできない。
※ウェブサイト/スマートフォン向けアプリでバックアップしたデータは設定次第で同期フォルダの中に作成されます


同期機能
パソコン内に同期フォルダを作成し、
画像だろうが動画だろうが容量を消費して
アップロード&ダウンロードする

同期機能を使用した場合、Googleフォトの容量無制限の恩恵を受けることはできません
これは同期機能に圧縮機能が備わっていないからだと考えられます


ブラウザから見たGoogleドライブ


Windowsクライアントソフトでバックアップしたデータ(今回の場合Backupフォルダ)は上記画像一番上の「マイドライブ」ではなく、1つ下のパソコン→マイパソコン内に保存されます。
※一番下に見えている「バックアップ」はスマートフォンの設定などのバックアップであり、Windowsクライアントのバックアップ機能とは無関係です

これはおそらく、マイドライブに作成してしまうとバックアップ元データとバックアップされたデータが同一端末に保存されることで余計にストレージを食ってしまうことを防いでいるためと考えられます。後述するAmazonDriveと違って2重に保存されてもいいから標準でマイドライブに保存する…という設定はありません。

ただし、ウェブ上のGoogleフォト経由でアップロードした場合はマイドライブ内の「Googleフォト」フォルダにバックアップされます

☑AmazonDrive(プライムフォト)

バックアップ機能
フォルダを指定してバックアップを行う。
アップロードした画像は容量カウントされない
バックアップされたデータは最上位にフォルダが作成される。
ただし、初期設定では作成フォルダを同期しないようになっているので、エクスプローラーで確認することはできない。


※設定画面。AmazonDriveで作成した最上位フォルダーの同期を無効にするという項目があり、デフォルトではこちらに☑が入っている→同期しないようになっている

GoogleDriveと異なり、この☑を外すことでバックアップによって作成されたフォルダを同期することも可能です。

ただしこの☑を外し、かつバックアップ機能を使用している場合、バックアップ指定フォルダとAmazonDriveフォルダに全く同じデータが存在するようになるので二重にストレージを圧迫することになります

初期設定で最上位フォルダが同期から外されているのはこのあたりが原因じゃないかと思います。GoogleDriveでマイドライブにバックアップデータが保存されないのと似ていますね。


同期機能
パソコン内に同期フォルダを作成し、アップロード&ダウンロードする。
画像であれば容量を消費しないで
アップロードする

実際これが一番単純かつ強力だと思います。弱点は動画が容量無制限の対象でないことくらい。

☑まとめ

上記に加えブラウザ経由でのアップロードも含めてWindowsを使って画像データを管理する場合の挙動をまとめます

Aフォルダに入った画像データB、動画データCを…
※圧縮されたデータをb,cと表記します

・「ブラウザ経由」で「Googleフォト」へ
→マイドライブ内、「Googleフォト」フォルダに20xxフォルダが作成され、b,cが保存される

メリット:容量が消費されない、自動で撮影年度別に振り分けてくれる、動画も容量消費なしの対象

デメリット:画質の劣化、フォルダ構成が保たれない、いちいちアップロードするのが手間





・「クライアントソフトの同期機能」で「Googleフォト」へ
→マイドライブ内、指定した場所にAフォルダ-B,Cが保存される

メリット:画質の劣化がない、フォルダ構成が保たれる

デメリット:容量を消費する


・「クライアントソフトのバックアップ機能」で「Googleフォト」へ
→パソコン内、マイパソコンフォルダにAフォルダ-b,cが保存される

メリット:容量が消費されない、フォルダ構成が保たれる、動画も容量消費なしの対象

デメリット:画質の劣化、マイドライブに保存されないため移動か操作の手間が増える




・「ブラウザ経由」で「プライムフォト」へ
→マイドライブ内にB,Cが保存される

メリット:Bの分の容量が消費されない、自動で撮影年度別に振り分けてくれる

デメリット:フォルダ構成が保たれない、いちいちアップロードするのが手間、動画データCの方は容量が消費される



・「クライアントソフトの同期機能」で「プライムフォト」へ
→マイドライブ内、指定した場所にAフォルダ-B,Cが保存される

メリット:Bの分の容量が消費されない、フォルダ構成が保たれる

デメリット:動画データCの方は容量が消費される


・「クライアントソフトのバックアップ機能」で「プライムフォト」へ
→マイドライブ内、指定した場所にAフォルダ-B,Cが保存される

メリット:Bの分の容量が消費されない、フォルダ構成が保たれる

デメリット:動画データCの方は容量が消費される、AmazoncloudDrive(同期機能)を使用している場合、設定によっては二重に保存されストレージを圧迫する(前述)



☑どれを使えばいいのか?


自分のようにフォルダに日付振って行き先書いて家族となのか同期となのか部活なのか、ファイル名もリネームしてわかりやすく…というふうに細かく整理しておきたい方で写真メインで使うのであれば、AmazonDriveの同期機能しかないと思います。
フォルダ構成を保ったままなのでエクスプローラーでの管理もしやすいですし、ストレージの突然死が起こったとしても完全に元データを復旧できます。


動画が多い場合や、あまり几帳面でなくGoogleフォトのAIでの整理に全部おまかせでいい!という方はGoogleDriveのバックアップ機能を使うのがベストです。
Googleフォトを使えばファイルを扱っているという感覚なしで画像の閲覧、編集が出来ますし、勝手に圧縮してくれる上に対応フォーマットも多いのであまり考えることなく使えます。

また、スマートフォンから直接バックアップする場合はちょっと話が違ってくるので、それはまた後で書きたいと思います。

Google Drive : https://www.google.com/intl/ja_ALL/drive/
Google フォト : https://photos.google.com/?hl=ja
Amazon Drive : https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=5262650051
Amazon プライムフォト : https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=5262648051

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