TECOM、MEC、medu4それぞれのシステムと授業スタイルについて【2018年版】

2017/11/01



国家試験を終えた最終版は→こちら




☑予備校のシステム面について

CBTでMEC、国試対策でTECOMをとったは良いが合わないと感じmedu4に乗り換えた私的な感想。というか不満点。

前回の投稿からしばらく経って、TECOM(←なんだかんだお金払ったのもったいなくて半分くらいやった)とmedu4(←新しい内科&外科終了)を終えたので、改めて各予備校の「勉強のしやすさ」を比べてみました。

やっぱりアホなので講義内容まで言及はできませんが、講義スタイルまではちょっと文句言ってもいい気がしてきたのでそのへんまで書いてみます。前回同様「勉強しやすいか否か」な評価です。


☑各予備校の良かった点

MEC

・マイページでどこまで再生したのかを記憶して続きから講義を見ることができる
・アプリでの再生をサポートしており、タブレットで速度調整等々の便利機能が使える
・一気に動画配信、冊子配布が行われる

【前回評】
講義を無駄なく受けるという意味でのサポートが充実している印象です。特に続きから動画を見る機能は便利でいちいち自分が見たところをシークしてさがす必要がないのはストレスがなくてよいですね。予備校の動画見てる途中でピッチ鳴って泣く泣く見たくもない検査に…なんてことがポリではそこそこあるのでありがたい仕様ですわ。あとは一気に動画や冊子が使えるようになるので始まってしまえばポリクリでまわっている診療科に合わせた学習が可能である点、これも他2つの予備校より優れていますね。

-追記-
MECについては新しくやったことないんでこれ以上言うことはありません。
ただ個人的な意見としてはTECOM評価が下がった分相対的によいかなとか思ったりしています。

TECOM

・動画が30分程度と短い
・冊子がB5サイズなので持ち運びやすい
・SELECTノートがコンパクト(純粋にノートぽい)。

【前回評】
短い動画時間でちょっとの間で動画を見れるのが最大のメリットだと感じました(小学生並の感想)
なんとなくですがTECOMは気になるところも気に入るところも少ないような…そんな印象です。

-追記-
追加で良かった点としては、SELECTノートが別になっていることによりQBやったりポリでやった課題やらを書き込んだりするのに便利ですね。いわゆる高校までのノート的な使い方ができるので○。QBやいろんな教材を集約したまとめノートを作りたい方は問題部分が同一冊子でない点が強みになるのではないでしょうか。

medu4

・安い。
・画質が圧倒的にいい
・テキストがpdfなので学習スタイルの自由度がダントツで高い
・キーボードショートカット超便利
・動画でどこを扱っているのか一目でわかる
・テキストpdfファイルが優秀(2018/01/28追記)

【前回評】
シンプルに安いです。印刷代金を考えても安いです。印刷の手間を考えてもなお安いです。医学生はバックに親なり県なり強力なスポンサー様がついていることが多いでしょうしお金を気にする人は少ないのかもしれませんが、自分のような貧乏人にはかなりの魅力になります。
そして値段が安いのに画質は圧倒的にいいです。文字が潰れて見えないなんてことはないですし、20インチクラスのディスプレイに写しても荒さが気になることがありません、こと画質においてはMEC,TECOMに対して頭ひとつどころじゃなく抜けています。

そして最後に、テキストがpdfで配信されるため印刷サイズは選べますし、なんなら紙質も自分で納得いくものを選ぶことができます。スタイラスペンがあるタブレットを別に準備できるなら印刷するかしないかさえ自分で選ぶことが出来ます。型にはまらず、自分のやりたい勉強スタイルで勉強できるのは個人的に最重要視したポイントなのでなかなか気に入ってます。

-追記-


キーボードショートカットが強力です。「あっちょっと聞き逃した!」って時素早く数秒戻ることができるので無駄が少なくて済みます。あと再生停止も一発なのが嬉しいところ。

詳しくは→こちら(medu4視聴時のキーボードショートカットについて)

動画をシークする際、どこを扱っているのかわかりやすいのも◎でした。良くも悪くもテキストが単一でこれ一本しか使わない故の利点ですね。

-追記の追記-
こちらの投稿で詳しく紹介していますが、デジタルで勉強する人にとってテキストpdfファイルが激しく優秀です。印刷すると失われる利点なのでこれからmedu4で勉強しようという方はiPad Proなどデジタイザ付きタブレットでの学習を強くオススメします。


☑各予備校の残念だった点

MEC

・冊子が大きい。
・講師が多いためクオリティ/講義スタイルが単元ごとにちょいちょい変わる
・倍速などの機能を使うために必要なアプリのサポートが外国語
(2018年10月追記:Dr.HYTの悪口がそこら中から聞こえてくる)

【前回評】
冊子の大きさは好みの別れるところでしょうが、元々文字が小さく余白を多く必要としない自分にとってA4はデカすぎです。持ち運ぶとき重いですし、ギリギリで入れることで冊子の角がどんどんボロボロになっていくし、それ以前に入るバッグが限られてしまうので…M4の時ホント嫌だったっす。
あと個人的には去年のCBT内科を担当してた先生の説明が「絶望的に」合わなかったのでかなり後悔しました。
(一応言い訳させて貰うと自分が確認したサンプルとは違う先生だったので…国試は違う先生だったけどあのクオリティでGOサイン出したMECを信用できずに国試対策としてMECをとることがどうしてもできませんでした)

あと倍速機能を使うために導入するアプリ開発元が外国なのでちょっと不安です。日本語対応してないアプリの導入ってのは結構心理的ハードルがありますし。

あと箇条書きしてないところで…個人的に板書とテキストを併用するやり方が好きではないです。

-追記-
追加でやってないんで特に悪いところに気付いたりはなかったですかね。

TECOM

・某動画サイトのエコノミーモード並しかない残念画質
・動画/テキストが順次配信、配送
・Selectノートの完成度
・ポップアップウィンドウとかいう時代遅れの産物
・シークしたらどこ扱っているのか分からない
・動画の割り方

【前回評】
画質が悪すぎて正直板書が読めないことがある、これは結構ストレスたまります。
あと動画が順次配信のためポリクリに合わせた学習はよほど運が良くないと期待できないです。テキストもこれにあわせて送られてくるのでいちいち受け取らなければいけないのが負担になります(多分一番大変なのは窓口になる国試対策委員でしょうけど)
※一応早く勉強したい人向けとのことで去年verの講義は見れるようになっていますが、これだとselectノートが使えないので自分は使ってないです。

-追記-
medu4の後にやっぱもったいねーなとか考えてやったせいか、文句がたっぷりです。

まずSelectノートの完成度は完全にMECに劣ると思います。講義で話すことほぼほぼ書いてあります。逆に書いてないのは図や表ですね。TECOM的には図や表を書いて覚えろってことなのでしょうが、最初の説明のところは全く書かず聞くだけ→図や表はせこせこ書かなきゃいけないって流れは正直微妙です。最初は1.5倍速使いたくなるのに後になればなるほど一時停止を多用するハメになります。穴埋め使うなり臓器なら輪郭というか簡単な絵を描いておくとかの工夫が皆無なのは一年目だから仕方ないのか…

次に動画がポップアップなことですかね。2000年代前半の気分を味わえます。

次に「ここ見返したいな」とか「ここ聞き逃したな」って時にシークした際、どこ扱ってるのかまるで分かりません。講義スタイル的に仕方ないのかもしれませんが、特に問題扱ってる時は悲惨です。ほぼ全部口頭での説明で一切テキストなど写らないのでシークで目的の問題に至る以前に、まず自分が何処の解説を聞いているのか冊子/問題と照らし合わせるというめんどくさい作業が生じます。

あと動画の構成がどう考えても非効率的です。短時間講義×テキスト分冊にするなら講義を症候病態解説 / 問題解説 / 症候病態解説 / 問題解説…とすればある程度勉強しやすいのに…1つの動画内でテキストを頻繁に入れ替えるのはMECとmedu4の単一冊子スタイルをやった後だと酷く非効率的です。

ぱっと見て「あっこれ○○番の問題だな」って分からないのはMECやmedu4に対して明確に劣ります。テキスト写してないとき何が写ってるかって素敵なおじさまの立ち姿ですからね…魅力的かもしれませんが正直勉強の効率は大分悪いです。

medu4

・動画/テキストが順次配信
・印刷/ファイリングがかなりたるい
・どの動画を見たかなどの記録機能が皆無

【前回評】
まずTECOMと同様の理由でポリにあわせた学習は厳しいです。そして印刷がかなり手間。

そして他2つの予備校に対して劣るのが、どの動画を見たかなどの記録機能が皆無な点。再生位置の記憶はもちろん、動画が再生済かどうかの記憶すらありません。(MECは途中までで再生を中止した際の再生位置まで記憶、TECOMは各動画を最後にみた日付のみ記憶)

マイページから動画再生ページに移動し、動画がずらっと表示された時、次見るのはどの動画だったか…忘れちゃうことがちょいちょい発生します。テキストでどこまで書いたか見ればすぐどの動画かは分かるんですが、この一手間が毎回生じるのはちょっと残念。

箇条書きした以外に問題になるとしたら、講義スタイルが板書ではないのとスタイラスペンを使っての手書き入力になるので実際のペンやチョークの文字に慣れた人には受け入れられない人もいるかも。

-追記-
インクめっちゃ食う。

-2017年12月追記の追記-
iPad Pro10.5&Apple Pencil買っちゃったのでインク代紙代とはおさらばです。これから始める人は是非最初からiPad Pro使ってみてください。

-2018年10月追記-
再生した動画の記録機能がついて弱点が1つ克服されました。


☑結局どの予備校がいいのか


前回同様どの予備校がいい!この予備校はやめとけ!とは言えません。

-2018年10月追記-
この記事を初めて書いた頃はMedicmediaのQassistがここまで伸びるとは思ってなかったですし。

予備校選びで最も不幸なのは選んだ後で「こんなはずじゃなかった」「こんなの知らなかった」となってしまうことだと自分は思いますので、これから予備校選びをする医学生がいるのであれば、いろんなところから情報を集めて、大体のところを知った上で後悔のない判断をしてほしいと思います。この糞ブログがその役にたったのならこれほど嬉しいことはありません。ではでは。

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