ASUS Vivobook 14 X1405VA-I7H165W【購入・実機】
✅️いんとろ
以前の投稿:業務用のPCを見繕う日記
で業務用モバイルノートPCの選定作業を進めていましたが、最終的にASUSの「Vivobook 14 X1405VA-I7H165W」を購入しました。
型落ちながらもIntel Core i7-13620Hを搭載し、メモリ増設に対応。
そして高速なPCIe 4.0 x4接続のNVMe SSDと、パフォーマンスに直結する主要コンポーネントが高水準でまとまっていた点、そして何よりも固定資産の申告がいらない10万円未満で収まっている点が決定打になりました。
✅️カタログスペック
今回購入した機種の主なカタログスペックは以下の通り
X1405VA-I7H165W
OS: Windows 11 Home 64ビット
CPU: インテル® Core™ i7-13620H プロセッサー 10コア (6 P-core + 4 E-core) / 16スレッド
メモリ: 16GB (オンボード+SODIMM)
ストレージ: SSD 512GB (PCI Express 4.0 x4接続 NVMe M.2)
ディスプレイ: 14.0型ワイドTFTカラー液晶、WUXGA (1,920×1,200)
無線LAN: Wi-Fi 6E (IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)
Bluetooth®: Bluetooth® 5.1
Webカメラ: 92万画素Webカメラ内蔵 (プライバシーシールド付き)
USB3.2 (Gen1) Type-C ×1 (データ転送、給電対応、映像出力非対応)
USB3.2 (Gen1) Type-A ×2
HDMI ×1
マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック ×1
本体サイズ (W×D×H): 317.1mm × 222.0mm × 19.9~20.9mm
質量: 約1.6kg
カラー: インディーブラック
本機に搭載されている Intel Core i7-13620H は、10コア(6P+4E)/16スレッド、最大ターボ周波数4.9GHzというスペックを誇ります。
PassMark CPU Markのスコアも約24,000~25,000ポイントとかなり高く、これは私が2024年初頭までメインデスクトップPCとして使用していたCore i9-9900K (PassMarkスコア約18,000ポイント)を大きく上回ります。
4年の間にノート向けCPUが当時のコンシューマー向けハイエンドデスクトップ向けであるK付きCore-i9を超える性能を持つとは…科学の力ってすごいですね。
近い世代のノート向けでCore i7-13620Hと性能面で競合するCPUとしては、
以前の投稿:業務用のPCを見繕う日記
で検証したようにAMD Ryzen 7 7735HS/7840HS、CoreUltra5シリーズなどがあり
内蔵GPU性能ではRyzenが優位であったり、NPUを搭載するIntel Core Ultra 5シリーズも魅力でしたが、最終的に現時点でのコストパフォーマンスで第13世代Hシリーズに軍配が上がると判断しました。
一方で携帯性については妥協しました。重量約1.6kg、厚さ約20mmというスペックは、一部のユーザーにとっては「モバイルできない」判定されるレベル。
普段サラリーマン側の業務で同じくあまり軽量とは言えないDellのLatitudeシリーズを持ち運んでいる私にとっては大きな抵抗はありませんでしたが、MacBook AirやThinkPad X1 Carbon、LG gramシリーズといった超軽量ノートPCを常用されている方にはかなり重く感じられると思われます。
✅️ファーストインプレッション
簡素なダンボール色の外箱に梱包されていました。内容物は以下の通り。
PC本体(Vivobook 14 X1405VA-I7H165W)
ACアダプター: 定格出力65W。入力はAC100-240V対応。接続端子は専用のDC-INタイプです。ACアダプターのコンセントプラグ部分が折りたためない仕様である点も微妙…バッグなどに入れて持ち運ぶ際、プラグが他の物を傷つける可能性がありマイナスと言わざるを得ません。
コストカットの影響かもしれませんが、Type-C充電、折り畳みプラグは欲しかった。
説明書類: 保証書、簡易マニュアル、Kingsoft WPS Office 2のライセンスカードなど。
本体外観とデザインは実用性とコストのバランスをとっています。
本体の天板はプラか樹脂製で、マットなインディーブラックです。
質感は価格相応で高級感を求めるユーザーには不向きでしょう。
「ASUS Vivobook」ロゴプレート部分がわずかに盛り上がっていますが、この凹凸がPCバッグ内での圧迫時にディスプレイへ影響を与えないかやや懸念があります。
天板表面は指紋や皮脂が付着しやすく、美観を保つにはこまめな清掃が必要です。
全体としては非常にシンプルでプレーンなノートPCという印象です。
過度な装飾はなく、業務用にも適した落ち着いたデザインですね。面白味はないです。
ディスプレイは14.0インチの非光沢(ノングレア)タイプで、解像度はWUXGA (1920x1200ドット)、アスペクト比は16:10です。
縦に長いアスペクト比によってウェブ閲覧やドキュメント作成において一度に表示できる情報量が多くなるので増えてきてますね。
体感でも14インチでありながら実質的な作業領域は15.6インチの16:9ディスプレイに近い感覚なのでオフィスワークに限らず縦にコンテンツが並ぶシチュエーション全般で活躍してくれそうです。
視野角については、IPSパネル相当…少なくともTNパネルではないと思います。
しかし特別に広いという印象はありません。少なくとも極端な色変化はなく、実用上問題のないレベルです。
ディスプレイのフレーム(ベゼル)部分は、液晶面よりもわずかに高くなるタイプ。
ディスプレイ上部には92万画素のWebカメラが内蔵されています。
画素数としては特筆すべきものではありませんが、必要十分でしょう。
物理的なプライバシーシャッターが搭載されており、シャッターを閉じるとオレンジ色の目印が現れるため、カメラがオフになっていることを視覚的に容易に確認できるのは非常に良いですね。
ヒンジは中央に一本通った長いタイプで、個人的には左右独立タイプよりもすっきりしていて好みのデザインです。このヒンジの裏側にも吸気用のスリットが見られます。
ディスプレイは最大で約180度まで開くことが可能ですが、
このようにリフトアップヒンジ構造は採用されていません。
キーボードはじめ入力回りは本機種のコストカットの影響が如実に出ている点ですね。
まずはキーボード、日本語配列のキーボードです。
いわゆる英語配列をベースに日本語配列化した名残で、特に右側のキー(Enterキー周辺など)がやや窮屈な印象を受けます。
打鍵感については頑張ってはいるものの…やはり安っぽさは否めません。
キーストローク深め、もっさりした感覚。底打ちして指が痛くなるタイプではないのはGood
しかし高級感はないですね。価格なりの品質と割り切る必要がありそうです。
キーボード内に電源ボタンが配置されているのは個人的に好まないのですが、本機はその中でも比較的マシな配置です。Deleteキーの一つ左隣にあり、Deleteキーとの押し間違いは起こりにくいでしょう。
タッチパッドの精度は高く、カーソル操作はスムーズに行えます。しかし、タッチパッド自体の剛性はやや低く、操作時にわずかに沈み込む感覚があります。
タップしたときもゆるい感覚で、個人的に最も安っぽさを感じる部分です。マウス操作推奨。
またタッチパッド右上にはNumberPad機能のオンオフスイッチがあり、テンキーとして利用可能です。
次はポート類、左側面は
USB 2.0 Type-A ×1と排気口
右側面は奥から順に
DC-INポート、HDMI出力端子 (フルサイズ) ×1、USB Type-A ×2、USB Type-C ×1、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック ×1
USB Type-A、Type-C、HDMI、イヤホンジャックと、必要最低限のポートは揃っています。
Type-CポートはUSB Power Deliveryによる本機への給電にも対応しており、
手持ちの充電器で最大60Wでの充電が可能であることを確認しました。
タッチパッドに次ぐ弱点はこのポート類で
まずDC-INポートの採用。発売時期を考えれば、充電ポートもType-Cに統一して欲しかったところ。
次に、唯一のType-Cポートが映像出力に対応していない点。
これにより、Type-Cケーブル1本でモバイルディスプレイへの給電と映像出力を同時に行う、といったスマートな運用ができません。外部でデュアルモニター環境を構築して本格的に作業したいユーザーには、この仕様は大きなマイナス。
さらにスタンダードノートとしては珍しく、SDカード系統のスロットが搭載されていません。自分は業務でカメラを使用することもあるので変換アダプターを別途持ち運ぶ必要が生じます。薄型モバイルノートであれば諦めもつきますが、この筐体サイズで非搭載なのは残念です。
通常使用に困ることはないポート構成ですけどね、スペースに余裕のあるスタンダードノートだからちょっと欲張りたくなってしまいます。
音について…アイドル時は非常に静かですが、高負荷時には相応のファンノイズが発生します。これは高性能なHプロセッサーを搭載した薄型ノートの宿命ですね。
ASUS独自のユーティリティソフト「MyASUS」からファンの動作モードを制御可能で、Fn+Fキーのショートカットでも容易に切り替えが可能です。静粛性が求められる場面では「静音モード」を選択することで対応できます。
冷却は、ヒンジ裏側と底面から吸気し、左側面の排気口から排熱する構造のようです。高負荷時には右側面のポート周辺(特に充電時)やキーボード上部が熱を持ちますが、意図的にベンチマークを連続して行うなどの操作を行わない限り、低温やけどを心配するような温度になることはありませんでした。
✅️まとめ
筐体の質感やACアダプターの仕様、入力用のインターフェースの質感、そしてポート構成にいくつかの妥協点が見られましたが…やはり価格を抑えた商品ラインであるVivobookブランドである以上これは仕方ないですね。
ファーストインプレとしてはどうしても質感に寄った記載となるため、コストカットされた面の記載が多くなりましたが自分の想定内ではありましたので納得できる範囲。
これを記載している時点で既にベンチマークなどを回しているんですが
その結果なども加味すると、やはりコストパフォーマンスが高いという結論は動きません。こだわりの薄い人にとって非常にいいPCだと思います。次回以降でその辺りについて触れられたらいいなぁ
それでは。
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