北海道旅行-色んな物から離れて人生と向き合う-
✅2週間の旅路
今回の持ち物 |
夏休み、友達と会うこともままならぬこの状況でやることがなさ過ぎたので
千歳→支笏湖→定山渓→洞爺湖→ニセコ→小樽→札幌と、各2日ずつ
レンタカーにて旅をしてきました。一人で。
✅人から離れて
旅行中、行き先で古い友人と旧交を温めた僅かな時間を除いて基本的には一人で過ごしていました。
・広い北海道の道をインプレッサでぶっ飛ばしながら大声で音痴な歌を歌ったり
・温泉旅館の貸切風呂を申し込んで心ゆくまで森博嗣のミステリを読んだり
・気に入ったマットレスで気が済むまで寝てみたり
・一人で焼き肉食べに行ったり
・昼から飲んでそのまま居酒屋をはしごしてみたり
・自分の今と、未来と、希望と、絶対に避けたいことと、家族の最後について思いを馳せてみたり
こんな機会じゃないと出来ないことをしてみました。
友人と過ごす時間はかけがえが無いですが、一人で過ごすこともまた素敵ですね。
特に今の自分と時間をかけて向き合うことができたのは非常に素敵な時間の使い方でした。
✅仕事から離れて
研修医の特権ですね。科の変わり目で夏休みを取ることで持ち患を0にして完全に職務から離れました。
・毎日の外来をすることも、オペをすることもない。
・後輩研修医のことも考えなくていいし、先輩医師の雑用もしなくていい。
・持ち患の電話がかかってくることも、オンコールでの呼び出しもない。
・病院目の前の寮(強制)に住んで救急車のサイレンで目を覚ますこともない。
・呼び出しがないからどこへだって行けるし、いつどんなに酔っても構わない。
仕事の特性上仕方がないこととはいえ、休みの日であっても時間と場所、行動の制限を受けていたのだということの自覚。
そして一時的とはいえ時間の自由と場所の自由、行動の自由を得たことで、これらを恒常的なものとする手段としてのセミリタイアの価値を再認識、改めてセミリタイアへの欲求は高まりました。
必ずセミリタイアしてみせます。
一方でこういった状況でしばらく過ごして、最後に少し寂しさも感じました。
労働、というより社会とのつながりを欠いた状態は長期化すると相応に虚しい。
消費者としてしかコミュニティに参加できない自分は濃度が少し薄くなった気がしました。
自分にとって労働は『金銭的に必要に差し迫って働くもの』だけではなかったことを再確認したわけです。
『生きるために働く』のみならず
・『社会に参加するために働く』
・『仲間と時間を共有するために働く』
・『配当金を増やすために働く』
・『楽しいから働く』
・『自分の成長のために働く』
色んなもののために働くこと、その内容について考えるいい機会になりました。
✅SNSから離れて
以前の投稿でも書きましたが
光回線が死んでQOLだだ下がりしてる
— もりもり (@de2887) September 27, 2020
回線の速度ごときに自分のQOLが支配されるこの感覚が正常とは思えず、
必要最低限のスマホ、旅先の物を記録するカメラ、撮った写真を逃がすための最低限のスペックのノートパソコン。
モバイルルーターなし、タブレットなし、メインノートなし、普段24時間体制でリモートアクセスできるようにしている自宅のメインマシンも電源を切ってきました。
旅というシチュエーションにも助けてもらって、少しインターネットの世界から離れたいと思います。
日記内でこう書いたように、今回の旅行ではデスクトップマシンから離れ、SNSと距離を取り、YouTubeやNetflixは一度も見ませんでした。
SNSをみていた時間がそのまま気ままな散歩やドライブの時間になり
『秋の風って気持ちいいなぁ』って感じてみたり
Youtubeをみていた時間がカメラのレンズを覗く時間になり
『APS-Cでもこんなに綺麗な景色が撮れるんだなぁ』とか思ってみたり
通信もったいないからSpotifyも使わず何年ぶりかにflac音源をUSBメモリとカーオーディオで聞いて
『flac(CD音源)ってこんな音入ってたんだなぁ』とか気付いてみたりしました。
SNSは楽しい。見知らぬ人との関わりは、本来知り得なかった価値観や考え、有用な知識に触れることができる。一方で結構な頻度で不快なものも目に入る。
その功罪はともかく、絶対的な事象として自分の時間を消費してしまっていることに改めて気付きました。
自分の人生をSNSで消費するのは本意ではありません。
自分の人生は自分のやりたいことで埋め尽くしたいものです。
✅離れた後、日常に戻って
心身共に回復したと、実感しました。
具体的には他人に対して苛つくことが減りました。やはり自分に余裕がないと些細なことに苛つきを覚えてしましますね。
多分数日もすれば元のように戻ってしまうのですが、このおだやかな感覚でいつもいられる人生を掴みたいものです。
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