Lenovo ideapad Duet Chromebook使用感【Chromebook】

2020/12/20


✅ファーストインプレから1週間


前投稿:【Chromebook】Lenovo IdeaPad Duet【ファーストインプレ】

からがっつり使ってみました。

使用シチュエーションは主に自室(Wifi完備)および職場(Wifi環境なし)です。


✅ここが良かった!


・内蔵ストレージ!128GB!

これに尽きます。本機はmicroSDカードで容量を拡張できませんがとりあえずこんだけあれば手持ちの教科書とガイドラインをすべて詰め込んでも余りあります。

実は数年以上前からChromebookの購入は幾度となく検討していましたが、その度に購入の高い高いハードルとなり続けてきたのがこのストレージでした。

(特に最廉価帯の)Chromebookはストレージがかなり削られていることが多いです。32GBか、数年前に検討した時は16GBとかもざらでした。

真面目に臨床で使う教科書だけでも10GBあるんです。でここに各種ガイドラインと、たまーにつかう解剖系の教科書に漫画突っ込んで、Kindleのデータ入れたらもう30GBとか40GBになるんですよね。

今こういったデータを運用してる僕のスマホ。GalaxyS10、内部ストレージ128GBで足りずmicroSDカードで200GB増設してます。常時高速なdocomoの4G生回線に接続できるスマホでこれですからね。やっぱローカルストレージって大事なんです。

一方ストレージが貧弱な物が多い廉価Chromebookはほぼ4G接続に対応していない。つまり『ネット接続を前提としたファイル管理』をするのがOSの思想に現れているのに『外出先でネット接続を担保できない』状態にあります。

(もちろんテザリングとかすれば通信自体はできますけど、まぁそれを言い出したら4G接続できる端末たち全否定ですよ)

これでは家に置いてあるときにしか使えませんよ。その点こいつは128GBありますからね。もちろんこれで全部が解決するわけじゃ無いですけど、最低限通信環境が無いと何もできない状況からは脱却できてます。2万円ちょいの最廉価帯でこれはGood。


・画面解像度1920×1200px

多分パソコンのスペックが読めるようになった初心者~がひっかかる購入のハードルその②

もうね、1366×768!TN液晶!みたいなスペックはちょっと受け入れがたい。

FHDクラスの改造度は10.1インチに過剰って意見もありますが、100%表示の1366×768と150%表示の1920×1080は表示される大きさが似たようなサイズでも見た目が全然違いますからね。うん。

で、この液晶発色がいいんですよ。グレアタイプのくっきりはっきり液晶。(ちょっと眼が疲れる)けど満足感と高級感が得られます。

斜めから見た際もいわゆるIPS液晶相当ってやつで変色が少なく見やすいです。


・ちょっとびっくりするくらいのバッテリー持ち

これはChromebook(ChromeOS)の強さなのかARMプロセッサー(Helio P60)の力なのか、それとも最近バッテリー持ちがうんちになり始めたXperia Z4 Tabを使い続けていたからなのかは不明ですが…

Chromebookってがっつり電池持つんですね。

1日どころか2日3日持つ素晴らしさ。しかしこれは後述するスリープの仕様と関係しているやもしれません。


・ベゼルが狭い



比較画像はあれです。『ネットブック』なんて言葉が流行った頃に購入した中学~高校時代の愛機Acer Aspire Oneです。ちょっと写りがよろしくないのでインターネッツの海から画像を拝借してきたものが




こちらです。ベゼルふっっっっと笑

Aspire OneはLenovo IdeaPad Duetと同じく10.1サイズのディスプレイを搭載しているんですけど、ベゼルがごん太なんでもっさり感が凄い。田舎の女子高生かな。(当時のネットブックはEeePCとかみんなこんなもんでしたけどね)



で、こいつがIdeaPad Duet、細い。

もちろん最新のGalaxyTabやiPadシリーズには劣りますが、Lenovo IdeaPad Duetのベゼルは実測で上下共に10mm程度なので割とナローベゼルに見えます。

この1cmってのはタブレットとして使う時にちょうどいい太さだと思ってます。Android搭載8インチ級のタブレットは長辺側のベゼルが太く、持つ側となる短辺側のベゼルが細いことが多いですが。これ誤タップを誘発するんですよね。10インチを手持ちで使うことがあるかどうかはかなり人によって意見が分かれそうなところですが僕は10.1インチだろうが手に持って使う人なのでこのくらいがちょうどいいです。


・タッチ対応(≓Androidアプリへの対応◎)

タッチ対応かつMediaTek製のSoCを搭載していることでAndroidアプリへの対応は良好です。つまりこれまで課金してきたAndroidアプリの資産をそのまま使えるということ。

Windows向けx86系アプリが動かせない以上無理にIntel(やAMD)のCPUを搭載する必要はありません。できればこちらの方向で進化して欲しいところ。

Youtube:ARChon PackagerでCloudReady上でもAndroidアプリを動かす

昔はこんなことしてAndroidアプリを動かそうとしていましたが、今はサクッとPlaystoreからインストールできます。

いい時代ですよ。


✅ここがイマイチ…


・カメラと物理ボタンの配置

背面見てもらいます



長辺に着目した時に、物理ボタンとカメラは反対側に配置されています

スタンド機能付きケースもキーボードも外し、純粋なタブレットとして使うとき、これが地味に不便でした。

あくまで自分の中の使い分けとしては

①文書など入力を伴う操作を行う時

→スタンド機能付きスタンド+キーボード操作。机に置きちょっと離して使う。横方向。

②動画視聴など頻繁な操作を伴わない時

→スタンドのみ。少し離して寝ながらサイドデスクに置いて使う。横方向。

③ブラウジングメイン

→純タブレットとして使用。縦方向。


スタンドすらない純タブレットとして使うときに自分が求めてるのは

ブラウジングで縦に領域を広く使いたい。スキャンした漫画を大画面で楽しみたい。

こういった要素です。つまり使用する向きは『縦向き』になります。で、IdeaPad Duetを縦にするとこうです。



何か問題でも?って思われるかもしれませんけど…


この向きで持つと下に電源ボタンと音量ボタンがあるんですね。寝転がって使ったり、小指を下辺に引っかけて持った時に誤って押されてしまうことがあるんですよ

これが細かなストレスになりました。


じゃ逆向きにすればいいんじゃね?って思われるかもしれませんが、こうすると左手がカメラレンズに触れてしまうんです。

しかもこのIdeaPad Duetのカメラは出っ張ってるんですよ。だから余計に気になる。


参考に愛機Xperia Z4 Tablet



ideaPad Duetと異なりカメラとボタン類が同じ辺にあり、下側にボタン類はありません。


拡大するとこんな感じ。同じ辺に集中した配置、そして出っ張ってないカメラ。今考えれば6.1mmの厚みでカメラが飛び出さないのは凄い。最近のカメラは画質が悪くても普通に飛び出てますからね。


これでこそ縦持ち大画面で漫画が楽しめるというものです。

ideaPad Duetはちょっと縦向きでの使い方でちょっともやっとしましたね。


・物理ファイルの管理

Windowsのファイラーに相当する部分が貧弱です。

例えばTwitterで画像を添付しようとしてファイラーを開いたところ。


すべてのフォルダにアクセスするタブがない。

『マイファイル』には『Download』フォルダと『Playファイル』経由で『Documents』『Movies』『Music』『Pictures』にはアクセスできます。でもこれだけです。


僕はChromebookの全階層を他のAndroid端末と共有しているのでDCIMフォルダには他のスマホで撮った写真なんかが自動で同期されて入るように環境を組んでいます。スマホのSnapseedで編集した画像も『Snapseed』フォルダごと同期されるようにしています。その他アプリも同様です。

でも、でも、でもChromebookでは同期したファイルへのアクセスが難しい。せっかくローカルにあるのに。



これがAndroidアプリのファイラーで見たところ。IdeaPad Duetの内部も本来ならこんな感じで階層フォルダが構成されているんです。



使ってみるとわかりますがChromebookはどんなファイルも『Download』フォルダに入るんですよ。で、『Download』フォルダにアクセスするショートカットはあるんです。

カメラで撮った写真も『DCIM』フォルダに入らず『Download』フォルダに入ります。そのため本体単体で使う分にはDownload直下さえ見られれば完結するって考え方ですね。

解決する方法としては『Download』直下にAndroidのファイル構成を同期するようにすればいいのでしょうが…うーん…



一応画像というタブはありますが、僕はフォルダ分けによって画像を整理するタイプ、ひじょーに画像が探しにくい。

あと地味にドラッグアンドドロップで画像をアップロードできません。

もしかしたらできるサイトもあるのかもしれませんが、ちょっと引っかかりますね。今後のアップデートに期待します。


・スリープと画面オフの仕様

ChromeOSの仕様で、電源ボタンを押すと『スリープ』と『画面オフ』のどちらかになります。長押しすると『電源オフ』ですね。この仕様はWindowsマシンと同一です。

で『スリープ』ではバックグラウンドアプリも動作しません。ARMプロセッサでAndroidタブレットぽいと思っていたらバックグラウンドで同期やアップデートが全然行われないので調べてみたら原因はこれでした。

画面オフであればバックグラウンドで更新や同期作業を続けてくれるのですが…おそらくスリープにしているのがバッテリー持ちにつながっていると思われるのでそこは一長一短ですね。



設定項目自体は『デバイス』→『電源』→『アイドル状態のとき』で設定可能です。

僕は最終的に充電時は『画面をオフにする』。バッテリー駆動時は『スリープモードにする』で固定することにしました。アイドル状態かつ充電中にアップデートや同期やなんやかんやをしてもらおうってわけです。

で、このアイドル状態までの時間は変更できません。つまり画面オフになる時間は一定です。

Chromebookヘルプ:画面をロックする、またはロックを解除する

https://support.google.com/chromebook/answer/2587994?hl=ja

一定時間が経つと、画面がオフになり節電モードになります。

電源に接続している場合: 8 分後に画面がオフになり、30 分後に Chromebook がスリープ状態になります。

電源に接続されていない場合: 6 分後に画面がオフになり、10 分後に Chromebook がスリープ状態になります。


公式に上記の記載があるんでこれは仕様ですね。できればこれもアップデートで時間変更をできるようにしてほしい。


✅まとめ

このLenovo IdeaPad Duet、Chromebookの中でも『メインストリームの11~13インチ帯でない』『クラムシェルタイプでない』かつ『ARM系プロセッサーを搭載している』という点でスタンダードな機種ではありません。

これらは購入の決め手になった点でもあるので良いとか悪いとかそういった話ではないのですが、今回の使用感をもってChromebook全体がどうこう言うつもりはありません。

でも、僕はこの機種を気に入っています。

具体的にはうだうだ所持してた役割のかぶるガジェット共を一掃するきっかけになるくらいには気に入りました。

やっぱり発展途上で人を選ぶ端末だと思います。というか価値観や使い方が固まった人ほどしんどいと思う。

でも…これまでスマホばっかりでマジでパソコン初めてな人、おすすめです。子供への安価な1台目、おすすめです。僕みたいな困難や不具合に興奮する変態、おすすめです。


合う人は確実にいると思います。幸い家電量販店で触れる機種です。一度触ってみて欲しい。

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